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今こそ温故知新! 耳で学ぶ「中国古典の名言」

『論語』(1)〜現代も封建社会?

■今月の言葉

君子は貞(てい)にして諒(りょう)ならず

(君子は正しい道理を守って、約束には義理立てしない) 衛霊公(えいれいこう)篇

民(たみ)はこれに由(よ)らしむべし、これを知らしむべからず

(人民というものは、上の方針に従わせることはできても、その理由まで理解させるのはむずかしい) 泰伯(たいはく)篇

音声を聴く(5:13/4.7MB:ここをクリックすると音声が再生されます)

 最初の言葉の、「貞」とは正しい道理のこと、「諒」は小さな約束でも必ず守ることを意味します。

 また、「君子」という言葉が出てきますが、『論語』ではこれが、「小人」と対比して、繰り返し出てくる重要なキーワードになります。

 その意味には二通りあって、一つは「徳の高い人が君子、徳の低い人が小人」。この区別を「有徳の君子」といいます。

 もう一つは「高い地位についている人が君子、一般庶民が小人」で、こちらは「在位の君子」、つまり位にある君子といいます。

 いずれの場合で使うにせよ、孔子は弟子たちに対し、君たちはぜひ「君子」を目指して努力しなさい、と尻をたたく意味で使っていました。会社で言えば、手本になる優秀な社員を指して、「ああいう風になりなさい」と管理職が新人に教えているような風情になります。

 当時、君子は貴族階級であり、後の言葉に出てくる民、つまり庶民は小人になるわけですが、両者は城壁で囲まれた都市に一緒に住んでいました。

 ですから国といっても、現代のような居住形態ではなく、城壁で囲まれた都市が広い平野や丘陵にポツンポツンと点在し、それらがネットワークを作って、一つの国家を形作っていたのです。国という字は、そうしたネットワークの中心である首都のことを、そもそもは意味していたという説もあります。

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