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「ウォークマン」ブランドを守るため
新しい価値を提供し続けていきたい(1/4ページ)

ソニー ヘッドホン一体型ウォークマン「Wシリーズ」(2)

2009.08.21

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(聞き手:林田 孝司=フリーライター)

(前回記事はこちら

 初代誕生からちょうど30年経った「ウォークマン」は、オーディオ製品では最も知られたブランドである。誰もが知るブランドだからこそ、守るべきものと進化させなければいけないものがあるはずだ。ウォークマンがウォークマンであるためには何が必要か。21世紀のユーザーがウォークマンに求めるものは何か。そして、今年誕生した従来にないヘッドホン一体型ウォークマン「Wシリーズ」には、初代から脈々と受け継がれる理念があった。企画を担当したネットワークプロダクツ&サービスグループの木野内 敬さんにうかがった。

ソニー ネットワークプロダクツ&サービスグループ パーソナルデバイス事業部門 企画MK部の木野内 敬さん

曲検索はどうしたらよいのか、小さすぎるゆえの悩み

――ウェアラブルタイプ(身に着けられるほど小さな製品)のデジタルオーディオプレーヤーは、大きさの制約やデザイン性の優先によって液晶ディスプレーを搭載できないので、曲の検索性が犠牲にされることが多いように感じます。ウォークマン「Wシリーズ」にも液晶ディスプレーはついていませんが、その不便さはどう解消したのでしょうか。

 木野内 検索性を高めることは確かに重要ですよね。カセットテープやCD、MDだったら、記録できる時間は70分くらい。15曲前後と言ったところでしょうか。それくらいなら検索といってもたいしたことはありません。しかし、デジタルオーディオプレーヤーの場合、そうはいきません。「Wシリーズ」の容量は2GBで1000曲以上は入るので、お気に入りの曲を探すための検索性が重要になります。とはいえ、液晶ディスプレーやリモコンをつけるわけにはいかない。どうしたらいいか悩んでいたら、デザイナーから「サウンドユーザーインターフェース」の存在を教えてもらったんです。

「サウンドユーザーインターフェース」は音だけで曲を検索させる方法です。曲の一部を再生して、気に入ったらフル再生に移行するというコンセプトの技術で、そもそもは車載オーディオに利用されていました。運転中は、オーディオ本体を見ながら曲選びはできませんよね。本体を見ずに曲を選ぶ。これは「Wシリーズ」と同じコンセプトです。話を聞いた瞬間に、これだと思いましたね。

「Wシリーズ」は両耳に装着するだけ。約1285曲が記録できる、重さはたったの35グラム。右手の親指でジョグダイヤルや音量ボタンを操作する。写真はイメージ
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