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時評コラム

大前研一の「産業突然死」時代の人生論

「わたしのマニフェスト」を一挙公開

2009年8月11日

 総選挙の公示を1週間後にひかえ、今回は、わたしが2003 年9月の衆院選の際に自民党の国家戦略本部事務局から頼まれて執筆した自民党用のマニフェスト(政権公約)を全文掲載する。マニフェストには、日本をどういう国にしたいのか、という全体像が描かれていなければ意味がない。その点を念頭に入れ、各政党の気の抜けたマニフェストと読み比べていただきたい。ここに掲載するのは6年前のものであることをお断りしておく。

 なお、このマニフェストの顚末については、文末に書いた。依頼されたので、善意の市民・納税者としてかなりの時間を使って、もちろん無料で作ってあげたが、この「作品」は遂に日の目を見ることがなかった。私としては、政治家がいかにダメか、マニフェスト制作がいかに政治家にとって飾り物に過ぎないか、身につまされる貴重な経験となった。

 マスコミや識者があたかもマニフェストを政党による公約集であるかのごとく縦横斜めに切り刻んで解説しているが、全く意味のない作業である。制作する政党自体(あるいは委託された広告代理店など)にとってマニフェストとは「思いつきアイデア集」、あるいは所属有力議員の「持論集(民主党は表紙にINDEX2009と書いているが、このタイトルではまさに索引、見出し、と自ら認めているようなものだ)」にすぎない。全体を貫く思想も哲学もないし、日本をどういう国にしたいのか、あるいは国民生活のどこにどのような問題があり、それをどうしようとしているのか、が見えない。

 若干古いものではあるが、その後何も実現していない(!)ので陳腐化はしていない、ということで、「私が政党の党首ならこのような形で訴える」という雛形として参考にしていただければ幸いである。

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