各党のマニフェストが出揃ったが、今のところマニフェスト選挙は、ばらまき競争、もしくはばらまき論争の脇道に逸れつつある。
これでは、せっかくの歴史的意味を持つマニフェスト選挙も台無しになると心配している。
選挙前にマニフェストを修正すべし
前哨戦では仕方がないとしても、本選挙ではもっと有意義な争点に向かってほしい。
ところでばらまきと非難される政策にはいくつかの要因がある。(1)直接的に個人の所得増、支出減につながる。(2)それが一律に行なわれる。そして(3)財政的に窮迫しているときに行われる。そう考えると、マニフェストの中にはそういわれても無理もないものもある。
今からでも遅くはない。大きな誤解を招くような政策は選挙前に撤回するか修正してほしい。有権者はそうしても決してがっかりはしない。
前回の参院選でも民主党は「高速料金の無料化」を公約したが、有権者はそれを歓迎する気持ちより戸惑いのほうが大きかった。
その頃テレビで、高速のサービスエリアにいた運転手たちにインタビューしているのを観た。いかにも実直そうな大型トラックの運転手がこんなこと言っていた。
「値下げしてくれるというのならうれしいけど、タダだと言われると何だか気持ちが悪い」
私もなるほどそうだと思った。
民主党はその選挙で「農家の所得補償も公約したが、選挙後にかつての私の農家の同志はこう言った。
「民主党に入れたいけど、所得補償を公約していたからではない。」
自民党の農政に従ってきたが、見通しが立たないからだと言う。
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