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松本すみ子の団塊消費動向研究所ビジネス

定年後の居場所ビジネス(1/4ページ)

今こそプライベートスペースの確保を

2009.08.05

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 定年で会社という安定した居場所を失うことは、予想していたよりも大きな問題であるらしい。まだ元気だし、家にずっといるのも所在ない。本人だけでなく、四六時中、夫が家にいるという慣れない状況に戸惑う妻も多い。でも、どこに行ったらいいのか。何をするにしても物理的な場所がまず必要なのだ。多くのリタイア世代がそのことで悩んでいるとしたら、これは大きなビジネスチャンスではないだろうか。

男三界に居場所なし?

 「女三界に家なし」という言葉がある。女は幼い時は親に従い、嫁に行っては夫に従い、老いては子に従わなければならない。どこにも安住の場所がないという意味である。今は、そんなことはない。団塊あたりの夫はあまり家にいなかったから、家はずっと妻のお城だった。

 そのお城に、夫が定年後、主は自分だと疑いもなく戻ろうとすると、妻の抵抗にあう場合もある。「どこか出かけるところはないの?」「何かすることはないの?」

 妻とて、ただ邪魔にしているわけではない。会社人間だった夫が、生きがいをなくして、家に引きこもりになったらどうしよう、体力が弱って病気になったり、早く認知症になってしまったらどうしようと心配でもあるのだ。

 会社には行けない、家庭にも安閑としていられない。だからといって、どこに代わりの居場所があるのか。こんな状況では、今や、むしろ夫のほうが「男三界に居場所なし」の状況ではないのだろうか。

 先日、セカンドステージ「団塊世代のための定年準備講座」に掲載するために『アラウンド定年』という座談会を実施した(記事はこちら)。5人の男性に参加してもらい、定年がらみの話をしてもらった。そこで話題となったのは、やはり家庭での過ごし方、妻との距離のとり方だった。中には、妻から「家にべったりいないでほしい」と面と向かって言われたという人もいた。

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