衆議院の解散は7月21日。総選挙の投票日は8月30日となった。これは首相自身が宣言したのだから動かせない。
首相は報道官のように解散を読み上げた
私は子供の頃から数多くの解散・総選挙を見てきた。外側からも内側からも見てきた。だが、首相が自ら解散予告をする姿は見たことも聞いたこともない。
麻生太郎首相がぶらさがりのインタビューでメモ用紙を片手に、最も重要な政治日程を、さながら一報道官のように読み上げたのである。
普通、首相は公然と「解散」を口にすることはない。必ず内部から漏れるが、本人はそれを否定したり、ノーコメントで切り抜けたりしてきた。
本会議場の議長席の後ろから、紫のふくさに包まれた解散詔書を持ち込まれて初めて「解散」が実感されてきた。
今回の首相の解散宣言は、結果的に、解散の重み、首相の重みを著しく目減りさせるものとなった。厳粛さのかけらもない解散に憤りすら感じたのである。「矜持」という言葉を乱発してきた首相がどうしてこんな軽挙に出たのだろう。
首相は頑強に否定しているが、やはり解散予告の狙いは「麻生降ろし」を封じ込めることだろう。
8月30日投票なら、会期末(7月28日)解散でもよい。7月21日解散となると、投票日までは異例の長さだ。とにかく、首相は、投票日はともかく、解散だけは一日でも早くしたかったのだろう。それに、28日解散なら、13日の解散予告はいかにも早過ぎる。
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