「日本沈没」を実感した米国議会公聴会
オバマ政権下の米国では日本の存在がますます小さくなる。「ジャパン・パッシング」(日本通過)から、いよいよ「ジャパン・シンキング」(日本沈没)なのか――。こんな印象までを感じさせる米国議会の公聴会が開かれた。米国の目に映る日本の現状の少なくとも最新の一側面として報告しよう。
米国議会下院外交委員会のアジア太平洋・地球環境小委員会が6月25日、「日本の変化する役割」と題する公聴会を開いた。今年1月にオバマ政権が誕生し、連邦議会の民主党多数の上下両院がスタートして以来、日本だけに焦点をしぼった議会公聴会としては初めてだった。
証人はハーバード大学教授で元国防次官補のジョセフ・ナイ氏、戦略国際研究センター(CSIS)日本研究部長で元国家安全保障会議アジア上級部長のマイケル・グリーン氏、ジョンズホプキンス大学日本研究所所長で元駐日米国大使特別補佐官のケント・カルダー氏、ジョージタウン大学教授で元日米ビジネス評議会会長のアーサー・アレクサンダー氏の4人だった。現在のワシントンではかなりの重鎮と呼べる超党派の日本専門家、日米関係専門家たちである。
この公聴会の趣旨は米国の同盟相手である日本をアジアや世界という背景に置き、その変化する様子を探って、今後の米側の対日政策に資することだとされていた。だからその目的だけをみれば、確かに日本の重視という構図も浮かびはするのだが、公聴会での実際の言明や証言、質疑応答を聞くと、いやでも米国側からみての日本の存在が薄く、小さくなってきたと実感させられた。なんだか沈没という言葉さえ連想させられる状態なのである。