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「英訳プロジェクト」リーダーに聞いた成功のツボ

キャリワカ世代に聞くビジネス

梅田望夫氏の本
「英訳プロジェクト」リーダーに聞いた成功のツボ(5/6ページ)

先進「オープンソース」的取り組みを検証する

2009.07.03

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今後の展開と日本文化の発信

 現在、プロジェクトは再びオープンなネットの世界に戻っている。英語のネイティブスピーカーにチェックを入れてもらうため、完成したドラフト版は「ウィキィ(Wiki)」的(*2)な編集可能なページとして公開している。

 「現在は、アメリカ人の方が全部読んで、間違った文法箇所を全部直してくれて、それを一通り直したという連絡が入っています。基本的なミスはない、ある程度完成版に近い状態のものが提示されている状態ですね。もちろん、翻訳ですから、完成はないんですけど、ある程度内容もちゃんと伝わる合格ラインというか、そこには届いているかな。実際、その英訳を元にほかの言語に訳され始めていますし、そういう意味では、一応、英訳に関しては終わりでいいのかなと思います」

 薬師寺氏のグループは今『シリコンバレーから将棋を観る』英語版を公開するサイトの準備をしている。せっかくなら、一冊だけをぽつんと公開するのではなく、もっとトータルな公開サイトが構築できないだろうかと模索中だ。

 「個人的には、日本文化発信というプラットホームにして、その中の一つの方向として将棋をやって、ほかのサイトの中のページとして他の文化でも訳したものを発表できる場みたいなものをできたらいいなと。そういうものを用意しておいたほうが、たぶんとっかかりやすいだろうと思うので」

 みんなで何かを作り上げていくポジティブな利用法は、ネット世代の中でもまだあまり一般的とは言えない。

 「今後、日本文化関連の本がどんどん訳されたら面白いかなと思うんです。日本の中にも世界に広げたいと思っている人がいるでしょうし、世界にも読みたいという人はいるだろうから、そういうニーズがうまく合致したら、今回と同じようなことが起きてもおかしくはない」

*2:誰でも簡単にブラウザーから書き換えられるようにした、Webサイト作成のシステムやソフトのこと。主にオンライン辞典のような、多数の人間が次々に情報を書き込んで、知識を集約していくようなWebサイトなどに利用されている。Wikiを採用している有名なサイトの一つが「Wikipedia」(ウィキペディア)。

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