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「英訳プロジェクト」リーダーに聞いた成功のツボ

キャリワカ世代に聞くビジネス

梅田望夫氏の本
「英訳プロジェクト」リーダーに聞いた成功のツボ(4/6ページ)

先進「オープンソース」的取り組みを検証する

2009.07.03

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リーダーの役割

 「今回はぼくが発起人だったのでリーダーということになっちゃったんですが、こういう役回りは初めてで、もっとしっかりしろと言われたり、もうちょっとプレゼンスを示せ、もっとかかわっている感じを出せみたいなことも言われました。でも、そういう役割はやっているうちにだんだん身につくものでしょう。最初からできる人なんていませんから」

 と薬師寺氏はクールに言う。だとしても、ほんの1週間の間にその能力が身についたのだしたら、大変な学習能力だ。

 「あの5日間では、いろいろなことを経験しました」

 例えば?

 「『Googleグループ』に上がった議題は常にチェックして、とりあえず自分の意見を落としていくということかな」

 もっとかかわっていく感じを具体化するとそうなるのだろう。自分のことをやりながら全体を見る、見ていることを表現することがプロジェクトの一体感を高める。

 今回の体験を通して、薬師寺氏が感じたリーダーの資質とはどんなものだろう。

 「今回、やりましょうよと呼びかけたら、9人の善意がばっと集まったわけですね。その瞬間に善意の気持ちが持続する時間を提示できたところかな。もともと、みんな点なんだけど、あ、じゃあ、この期間でと言った時に点がピッと線になった感じがしました。それがウェブ時代のリーダーなんでしょうね。ぼくの場合、そんなに深く考えて言ったわけじゃなくて、たまたまうまく行ったんですけど、点と点をうまく結びつける人間がもっと出てきたら面白い」

 薬師寺氏は、同じことをまた自分でやるつもりは今のところないという。他の本で新たな翻訳リーダーが出てくることを望んでいるからだ。個人や同じグループができることには限界がある。それよりは、「ちょっとしたアイデア」を思いついた個人に次々と出てきてほしい。そのほうがWebの可能性が広がる。

 「今回、特別苦労したわけでもなく、短時間でうまくいったのは、偶然なのか必然なのかまだちょっとわからないんです。でも、もし必然だとしたら、これから新しい本を訳すとしてもハードルはわりと低いというのが実感です。何がうまくネットとなじんで、何がなじまないか、やってみないとわからないことですから、いろいろな人に試してみてほしいんですよね」

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