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「英訳プロジェクト」リーダーに聞いた成功のツボ

キャリワカ世代に聞くビジネス

梅田望夫氏の本
「英訳プロジェクト」リーダーに聞いた成功のツボ(2/6ページ)

先進「オープンソース」的取り組みを検証する

2009.07.03

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ネットで人を集め
「クローズド」で作業する

薬師寺氏

 帰国子女であり、現在、東京大学法学部に在籍している薬師寺翔太氏は、高校時代に『ウェブ進化論』を読んで梅田氏のファンになっていた。『シリコンバレーから将棋を観る』も梅田氏の著作ということで関心は寄せていたが、翻訳自由宣言については知らなかった。

 知ったのは、英国留学している先輩からのメールがきっかけだ。

 「きみ、やってみたら?」とたきつけられた。あわてて本を購入した。

 薬師寺氏は、それまで将棋盤も見たことがなかったが、梅田氏とコンタクトできるかもしれないという下心ですぐに翻訳を始めた。「シリコンバレーから将棋を観る」は300ページ近い大著である。一人では無理だと悟り、仲間を募った。身近な梅田ファンに声を掛けてみると、「面白そう」という反応は来るが、なかなか具体的な行動につながらない。

 「ここは梅田さんの得意分野のITを利用して、と思いました。すぐにブログを作って、呼びかけの記事を書いて、梅田さんのURLにトラックバックを飛ばしたんです。それを読んでくれた梅田さんがTwitterに僕のURL付きですばらしいというコメントを書いてくれて、それを読んだ人が集まったという感じです。存在感恐るべしというか、梅田さんの影響力はすごいなと思いました」

 ここが具体的な英訳プロジェクトのスタート地点になった。4月29日のことである。半日で10人のメンバーが揃った。

 ここで薬師寺氏は、いったん募集を打ち切る。

 ふつうなら、ネット上にオープンなスペースを設けて、ガラス張りのなかで作業をしようと考えてもおかしくないはずだ。ネットの力を意識するとそうなる。

 半日でクローズ環境に移行したのは、直感である。7章構成の本だから、最低7人いればなんとなる、という単純な判断だった。しかし、この判断はとても重要だった。

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