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ひと・話題

エポックメーカーに聞く

開発中断を乗り越え実現した
裁断ゴミをすぐトイレットペーパーにする機械

オリエンタルの「ホワイトゴート」(1)

2009年6月19日

(聞き手:小林 佳代)

 事務用機械メーカーの合資会社オリエンタルはこのほど、オフィスで排出されるコピー用紙のシュレッダーゴミを、その場でトイレットペーパーに作り替える機械「ホワイゴート」を開発した。A4用紙40枚相当の古紙から、70〜80メートルほどのトイレットペーパーロール1個が作れる。1個のロールを作るのにかかる時間は約30分。機械を24時間稼働すると、48個のロールができる計算だ。日常的なメンテナンスとしては、2日に1回程度、10〜15リットルの給水を行えば良い。
 「ホワイトゴート」は、文房具・環境機器・印刷メーカーのナカバヤシが9月にも販売を始める。1台900万円程度で受注生産する予定で、初年度60台の販売を目指す。
 「ホワイトゴート」の開発の経緯、販売戦略等をオリエンタル開発技術部の能澤公擴部長と同部新規事業開発課の川口剛さん、ナカバヤシ環境・事務機カンパニーの水本雅和カンパニー長に聞いた。

オリエンタル開発技術部部長
能澤公擴氏

── 「ホワイトゴート」はシュレッダーゴミをその場でトイレットペーパーに作り替えるという画期的な製品です。どんな経緯で開発を始めたのでしょうか。

能澤 きっかけは取引しているお客様からの声でした。オフィスで排出されるコピー用紙は、機密漏洩防止のため、シュレッダーで裁断されます。このシュレッダーゴミはほとんどリサイクルされることがなく、廃棄・焼却されています。ゴミの処理にはコストがかかるし、せっかくの紙資源がもったいない。お客様の間では「何とかリサイクルできないのか」という声が多かった。それで、リサイクルできる機械を開発し始めました。

「シュレッダーゴミは製紙原材料に向かない」とされてきた

── 現在ではどの企業も積極的にリサイクルの取り組みを行っています。にもかかわらず、オフィスから大量に排出されるシュレッダーゴミがリサイクルできていないのは意外です。

水本 シュレッダーゴミは紙繊維が細かく裁断されているため、製紙原材料に向かないとされてきました。そのため、シュレッダーゴミを引き取る製紙会社は非常に少なかったのです。

 ナカバヤシは20年近く前から、シュレッダーゴミをリサイクルする事業に取り組んできました。企業や大学等で発生するシュレッダーゴミを回収し、協力してくれる製紙会社に持ち込み再生し、再生品として還元するという事業です。こうした取り組みは以前に比べ、徐々に広がりつつありますが、まだ一部に過ぎません。

ヤギという意味で「ホワイトゴート」と名付けられた。左に見える窓からシュレッダーゴミを入れる。トイレットペーパーは右下の窓 部分へ出てくる
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