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小宮一慶の「スイスイわかる経済!“数字力”トレーニング」ビジネス

小宮一慶:なぜオバマ大統領はGMを救ったのか(1/4ページ)

2009.06.12

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 2009年6月1日に、米ゼネラル・モーターズ(以下、GM)が連邦破産法11条の適用を申請しました。実質的に「新生GM」は一時的に国有化されることになりましたが、なぜオバマ大統領はGMを清算などの方法でつぶさずに、再生の道を選んだのでしょうか。

GMやクライスラーが“時間の問題”になるまで

 まず、アメリカの自動車業界が、どのように悪化していったのかを見てみましょう。

 これを見ていただくと、2006年が1650万台、2007年が1608万台だったのが、2008年が1312万台まで落ち込んでいることが分かります。

 2007年8月にサブプライム問題が出ましたが、2007年はその影響があまり出ず、なんとか持ちこたえたのです。

 2008年の、月の数字を年換算したものを見ると、前半は若干の減少は見られるものの、まだ何とか持ちこたえていたことが分かります。

 この当時はエネルギー高だったのです。ガソリンが高くて大型車が売れなくなり、大変だと言っていた時期でした。それが、10月あたりから急激に落ち込み、年換算で1000万台ペースになりました。

 このあたりから、GMやクライスラーが「時間の問題だ」と言われるようになったのです。

 2009年に入って、さらに900万台ペースにまで落ちました。「このままじゃいけない」という状況になり、まずクライスラーが連邦破産法11条(Chapter 11)の申請を行い、GMも先日、Chapter 11の申請を行ったという状況です。

 Chapter 11とは、再建型の処理手続きを行うことです。日本でいう「民事再生法」に適用されることだと思ってください。

 そして今、アメリカ政府は、GM再建のためにおよそ500億ドル(約5兆円)の公的資金を使おうとしています。

 なぜ、アメリカ政府は、GMを「破産」させるのではなく、巨額の資金を使ってでも「再生」させようとしたのでしょうか。

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