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富士山以外にもある多様な自然を伝えたい

ニッポンを伝える人たちライフ

美しい日本の山々
富士山以外にもある多様な自然を伝えたい(1/4ページ)

日本アルパインガイド組合所属山岳ガイド
ツヴェート・ポドロガルさん(1)

2009.06.09

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(伝農 浩子=フリーライター)

 「日本は山がちな国」、日本人なら普通に思っていることだが、山が多いことは、意外にヨーロッパの人には知られていないという。世界の名峰で登頂を遂げた日本人登山家は多く知られているのに。日本在住の外国人で唯一の日本山岳ガイド協会認定のライセンスを持つスロヴェニア人のツヴェート・ポドロガルさんは、今でも「日本に山はあるの?」「日本って雪が降るの?」と聞かれるという。

日本のシンボル、富士山

 「私のところに依頼してくる外国人で初めて日本に来る人は、99%、富士山に登りたいって言ってきますね」

ツヴェート・ポドロガルさん(Cveto Podlogar)
HPはこちら

 そう語るのは、外国人で初めて日本山岳ガイド協会認定の上級登攀ガイド資格を持ち、日本アルパインガイド組合(JAGU)に所属しているスロヴェニア人のツヴェート・ポドロガルさん。妻の千春さんと共に、アルパインスポーツプログラムを企画・運営するC&C. Japanを2000年に設立した。「ツヴェート・アルパインスクール」も主宰し、国内でのバックカントリースキー(自然の山を滑るスキー)や登山、ロッククライミングなどのほか、海外へのスキーツアーや山岳ツアーなどを主催している。

 「富士山は、夏であれば、山に慣れた人ならガイドがなくても登れますよ、と教えてあげることもあります。でも、冬でも、富士山に登りたいって言ってくる人もいるんですよ」

ツヴェートさんの会社 C&C.Japan
[画像のクリックで拡大表示]

 冬の富士山は表情が一変、世界でも類のない「風の山」となる。周りに高い山のない独立峰のため、日本海からの季節風が直接吹き付け、反対側は渦を巻いて複雑に吹き上げ、斜面はアイスバーンとなる。

 「冬の富士山はとても厳しいですね。12~3月は、80%は登れない可能性があり、ヒマラヤと同じでリスクが高いですよ、と言います。滑落すると1000m以上も落っこっちゃう危険もあるし、広い山なのでガスが出ると迷子になってしまう。どこで迷ったかも分からないです。本当に危ない」

 そのことを説明して他の山を提案するが、他の山なら登らない、と言われる。

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