(取材・文=荒川 龍)
今回の「人をひきつける会社」は、みなさんもよくご存じの球団「埼玉西武ライオンズ」を取り上げる。若手選手の活躍や監督の見事な采配で、2008年ライオンズは見事日本一に。しかし、この裏側には運営会社の様々な改革があったことは意外に知られていない。V字回復するまでの「株式会社西武ライオンズ」の内側に迫った。
「ピンチの後にチャンスあり」とは、野球の試合で耳にする常套句。だが、危機的状況をテコに、企業改革の好機に結びつけたのが、プロ野球球団を運営する株式会社西武ライオンズ(以下、ライオンズ)。
まず2007年3月、ドラフト候補選手への裏金疑惑が発覚。その責任をとって社長交代。そのシーズンのチームもパリーグ5位と、26年ぶりのBクラス転落、観客動員も12球団中最低に甘んじた。
ところが、翌08年はチーム名を「埼玉西武ライオンズ」に改め、4年ぶりの日本一奪回。観客動員も前年比29%増とV字回復を見せた。その裏側で進められた運営会社の改革も、野球の試合さらながらに劇的で、不況下のビジネスパーソンのヒントになるキーワードも見つけられる。
また、元ホテルマンの出向社員がそれを牽引し、社内外の人材が感動体験を共有しながら、結束力を高めていった点も興味深い。危機を好機に転換させたマネージメントの軌跡を追う。






あなたのご意見をお聞かせください