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英語落語家として世界を巡る

ニッポンを伝える人たちライフ

まだまだマイナーな「Rakugo」
英語落語家として世界を巡る(5/5ページ)

文京学院大学准教授・英語落語家 大島希巳江さん(2)

2009.06.02

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 それでも、まだまだ、世界で落語はマイナー以下の存在。同じ街を訪れたとしても、初めて英語落語、Rakugoに触れる人がほとんどで、「日本のコメディなんて笑えるのか?」と不安そうだったり、「見てやろうじゃないの」と構えていたり。開演前は今でもどこか落ち着かない空気が流れているという。

 「最初のころは何もかもがコワかったんですけれど、今はウケることが分かっていますから、自信がありますよね。最初に“引いて”いるのは当たり前。最後にはゲラゲラ笑うんだからって。緊張感はありますけど、前よりは楽しんでできるようになっている。かえって成り行きが楽しみですね」

ラジオでレギュラーの番組を持つほか、「異文化コミュニケーション」や「ユーモア」「英語」など多岐に渡るテーマで、講演活動にも忙しい。数年前からは「ユーモアとビジネス」もテーマに加わった

 高校時代は演劇部に所属し、根っから表現することが大好きな大島さん。プロデューサーの一方で、英語落語家としての活動にも意欲的だ。そのため、もっとオリジナルの英語落語を作りたいと思っている。かつて、枝雀師匠にも、「落語は元々男の芸だから、女の人がやるには難しいよ」と言われたこともあるように、古典落語はすべて男性が主人公。だから、女性が主人公のRakugoを増やし、現代の日本女性をもっと世界に知ってもらいたいと思う。

 「大和撫子だけじゃないんだよ、もっとオヤジっぽいんだよ、なんてね(笑)」

 Rakugoを聞いた後で、観衆が持ってくれる日本人への親近感。日本の笑いであるRakugoを知ってもらうことで、日本人にも世界中の人が共感できるユーモアがあることを伝えたい、という。そして、共感し合えれば、敵対心がなくなり、争いはなくなる。笑いで世界が平和になってほしいと願っている。

伝農 浩子(でんのう・ひろこ)
伝農 浩子(でんのう・ひろこ)

 音楽雑誌編集部、編集プロダクションを経てフリーランスに。『るるぶ情報版』、『地球の暮らし方』などの国内外のガイドブックに携わった。取材やプライベートで訪れた国や地域は約40カ国。著書『ピーターラビットと歩くイギリス湖水地方』(JTBパブリッシング)、『ミス・ポターの夢をあきらめない人生』(徳間書店)ほか。

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