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英語落語家として世界を巡る

ニッポンを伝える人たちライフ

まだまだマイナーな「Rakugo」
英語落語家として世界を巡る(4/5ページ)

文京学院大学准教授・英語落語家 大島希巳江さん(2)

2009.06.02

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 そうは言ったものの、公演先がなかなか決まらず、何カ所もアメリカへ依頼の電話をかけ、やっとスケジュールのメドが立ったのは公演の3カ月ほど前だった。それからは、高座の用意など環境作りのため現地との交渉が続いた。

 その一方で難航したのが資金集めだ。国際交流基金からのアテはあったが、26歳の女性に、まだ何の実績もない英語落語の海外公演に協賛してほしいと言われ、首をタテに振る企業はなく、いったんは当たった企業すべてに断られた。

 もし、最後まで、目標額に達しなかったら、どうするつもりで?

 「貯金をはたいてでも、行こうと思っていましたね。でも、お金がなかなか集まらないと言ったら、落語家さんたちがちょっとずつ出しても良いから行こうって言ってくれたの。みんな、お金なんてないのに、せっかく練習してきたし、こうなったら絶対やりたいからって。これは何が何でもやらなきゃいけないと思いましたね」

 幸い、最終的には日本笑い学会からの協力ほかいくつかの協賛も取れ、予算は確保できた。

 「この時期がこれまででいちばんがんばった時かもしれない」と当時を振り返る。

世界で着実に広がる英語落語

 1980年代後半から桂枝雀師匠が海外公演を行い、その後を継ぐように大島さんたちが公演活動を始めてからすでに10年以上が過ぎた。メンバーそれぞれの英語落語家としての活動も増えている。

左から三味線演奏者の林家和女さん、手品師の小川佳恵さん、落語家の桂あさ吉さん、大島さん、落語家の桂かい枝さん。ほかには、人形を使ったパペット落語の笑福亭鶴笑さんもメンバー
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