「えッ、日本のすぐ近くにあの中東の『ドバイ』があった?!」と前回の連載の末尾に書いたが、それは韓国の松島(ソンド)地区のことだ。高層ビルがつぎつぎと建てられ、ITやバイオなどの研究施設が建ち並び、グローバル企業が誘致される経済自由区域である。
国をあげてIFEZで国際ビジネスの拠点づくり
韓国は近年、外資誘致を国策としている。2002年に経済自由区域法が制定され、2003年に3つの経済自由区域が指定された。その1つが松島地区を含む仁川経済自由区域(Incheon Free Economic Zone=IFEZ)だ。2007年には、さらに3つの経済自由区域が指定されている。
日本は「均衡ある国土の発展」ということで、悪平等の開発を続けてきた。しかし、韓国は必死だ。一点豪華主義で、重点開発をしている。
釜山(プサン)港は東京港を抜いて、完全にアジアのコンテナ輸送の中心地となっている。ソウル駅からリムジンバスで1時間半弱の距離にある仁川国際空港は、2001年に開港して以来、あっという間にアジアのハブ空港になった。仁川国際空港は2006年度時点で、国際旅客世界10位、国際貨物世界2位となっている。
2020年に完成予定のIFEZは、国際ビジネスのハブ化を目指す。しかも、世界金融危機によって工事のペースが落ちたドバイと違い、IFEZは活気を失っていない。
209平方キロメートルという広大な敷地に、162メートルの高層ビル群などの整備が進んでいる。計画人口は51万人で、総投資額は3兆2000億円である。
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