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“ユーモアない日本人”のイメージ破る

ニッポンを伝える人たちライフ

落語で世界を笑わせよう
“ユーモアない日本人”のイメージ破る(2/5ページ)

文京学院大学准教授・英語落語家 大島希巳江さん(1)

2009.05.26

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笑ってもらうために翻訳にひと苦労

大島さんの著書。左より立川志の輔師匠との共著「英語落語で世界を笑わす! シッダウン・コメディにようこそ (CD BOOK)」、「日本の笑いと世界のユーモア―異文化コミュニケーションの観点から」、「世界を笑わそ!―RAKUGO IN ENGLISH」。
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 そもそも海外の聴衆は、英語だとしても落語そのものを理解するのだろうか。

 欧米のスタンダップ・コメディのように一人で行うパフォーマンスはさまざまな国にあるが、一人の人間が何人もの役を演じ、さらに正座したままで一方的にしゃべる落語のようなスタイルはほかにない。そのため、放っておくとスタンダップ・コメディのように、客席からステージに声がかかってしまうことがあるという。そして、良く知られるように、「時うどん」(関東では「時そば」)などの演目では麺をすする音も見せ場の一つだが、残念ながらそれを不快に感じる国の方が圧倒的に多い。落語という芸能の基本的なスタイルに加え、日本文化を、事前に笑いを交えながら説明するのも大島さんの大切な役目だ。

 また、日本語であれば軽妙なアドリブや間の取り方で笑いを取ることもできる落語家たちも、丸暗記して覚えた英語で一席を通すため、アドリブはきかない。翻訳する際には、本来の落語よりも多く笑える場を足し、全体を短くまとめ、飽きさせない工夫が必要だ。加えて、落語は言葉遊びや駄洒落も多く、それらは、そのまま英語に訳すことができない。英語での言葉遊びになるよう、工夫して笑いを入れたりもした。

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