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2009年度IT予算は前年度比20%以上の減少
インフラ系の減少率が12月調査より拡大

2009年5月26日

 2008年秋の金融危機に端を発した世界的な不況の影響により、2009年度(2009年4月〜2010年3月)の日本国内の企業・組織の情報システム予算は、2008年度より大幅なマイナスになったことが確実だ。日経マーケット・アクセスの独自調査によると、2009年度のIT投資予算は2009年3月時点で「前年度予算に対して平均約20%強の減少」。2008年12月時点での予測の「前年度比約15%弱の減少」から減少率が拡大した()。

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 日経マーケット・アクセスが企業の情報システム予算の執行・承認権限を持つ担当者を対象に聞いた、2009年度予算の総計の前年同期比増減率(*1)は平均22.9%減。同じ母集団を調査対象として、ほぼ同じ設問で実施した2008年12月調査での予測の平均14.7%減に比べ、8.2ポイント低下した。2009年度予算、2009年1月〜3月期予算とも、3カ月前の2008年12月調査より減少幅が拡大したが、「2009年1月〜3月期に比べると、2009年度予算の前年同期比減少率は小幅だが改善する」という傾向は今回も同じだった。

インフラ構築は予算削減拡大、運用保守も削減対象に、業務アプリは投資意欲戻る

 回答者が予算執行・承認の権限を持つ分野ごとの、予算の前年同期比増減率では、特にITシステムのインフラ構築に関する分野(*2)の投資意欲が、2008年12月調査に比べこの3カ月間で低下していた。2008年12月調査では「前年度比で平均8〜12%減」の予測だったが、2009年3月調査では「前年度比18〜26%減」へと大きく下がった。また「運用・保守開発」分野も、2008年12月調査では「前年度比約3%減」と比較的小幅だったが、2009年3月調査では「前年度比20.1%減」と、他の分野と同水準のコスト削減対象に転じた。

 一方、業務アプリケーション分野では「SFA・営業系」の2009年度予算の削減率が、2008年12月調査での予測より約15ポイント縮小(前年度比22.2%減→同6.5%減)。「経営戦略・意思決定支援系」も約15ポイント(同30.9%減→同16.4%減)、「会計」「物流」も5ポイント前後縮小しており、この3カ月間で投資意欲がやや回復傾向にあることが明らかになった。

(千田 淳=日経マーケット・アクセス

*1 「予算額」「予算増減率」は、IT予算の執行・承認権限を持つ回答者を対象に、自身が執行・承認の権限を持つ分野のシステム予算を聞いた。新規購入や開発中の案件がなく、該当期のIT関連支出(予算)が継続運用費やリース料の支払いや減価償却費のみの場合、それらの該当期分の総計について回答するよう求めた。外注の開発・運用要員の人件費は含めるが、自社内の開発・運用要員の人件費は含めないよう、設問に明記した。

*2 「セキュリティー」、「ストレージ系、情報系(グループウエア、情報共有)」、「ネットワーク系(WAN、LAN、電話)」、「運用・危機対策/ビジネス・コンティニュイティー系」など8分野を提示した。

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