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企業・経営

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小山昇の「こころ豊かで安全な経営とは何か」


就職活動中の学生に贈る「良い会社」の見分け方

2009年05月26日  RSS 

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就職活動・新卒採用は「狸と狐の化かしあい」

 我が社が定期的な新卒採用をするようになってかれこれ15年になるでしょうか。いまでこそ新卒社員の定着率は95%を超えていますが、最初の5年はひどいものでした。定着率はだいたい10%、いい年でも13%。10人採用したら9人が辞めるのだから惨憺たるありさまです。どうして定着率が悪かったのか。これは簡単、「取り繕っていた」からです。

 当時の我が社は急激な上り調子にありました。そういう状況の中小企業にはよく見られることですが、必要以上に自社を良く見せていた。会社説明会は都内の社外の立派な会場。わたしはその壇上で、落ちこぼれ集団であることなどおくびにも出さず、いかに将来性に富んだ素晴らしい会社であるかを縷々力説していた。これに学生はだまされた。

 4月2日、前日に高級ホテルで入社式を済ませた新卒社員が出社して来ます。彼らはまず一様に唖然としますね。昨日まであんなに優しかった先輩社員に鬼の形相で怒鳴られる…。普通の神経をしていたら、すぐに辞めるのが当然でしょう。「なんだ、入社前とはずいぶん話が違うじゃないか」と。

 もっとも学生だって、普段は縁のないスーツに袖を通し、面接では 「御社の将来性に惹かれまして」などと心にもないことをいう。それに我が社は迂闊にも騙されたわけです(騙した社員はいまや我が社の要職を占めています)。就職活動・新卒採用は「狸と狐の化かしあい」という側面があることも確かですが、新卒社員の期待や希望を挫いてしまったことや、トータル数千万円単位の採用コストを無駄にしてしまったことなどを考えると、まったく慚愧に堪えません。

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