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どの社長の生き方を参考にすべきか

水野俊哉の「ブック・マトリックス」ビジネス

世に成功本は数あれど
どの社長の生き方を参考にすべきか(1/6ページ)

2009.05.25

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(文/水野 俊哉)

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 現在400万社ほどあるといわれている日本の企業のうち上場企業が4000社ほどになる。その中で自伝が発行されるほどの経営者はごく一握りだ。また、戦後いったいどれだけの企業家がいたのか想像するだけで気が遠くなるが、現代にも名が残っているのは数十人に満たない。

 同様に現在の起業家の中でも、100年後に名が残っているのは数十名ではないか。

 そういう意味でいうと存命で一代で1000億円以上の企業を作り上げた起業家・経営者はプロ野球でいうところの「名球界」クラスといえる。

 最近であれば、伊藤園の本庄正則氏(2002年没)、日清食品の安藤百福氏(2007年没/『インスタントラーメン発明王 安藤百福かく語りき』)、京セラの稲盛和夫氏(『生き方』)、セコムの飯田亮氏(『世界のどこにもない会社を創る!』)、H.I.S.の澤田秀雄氏(『思う、動く、叶う!―限界を突破するエネルギー 』『H.I.S. 机二つ、電話一本からの冒険』)、パソナの南部靖之氏、ソフトバンクの孫正義氏、オリックスの宮内義彦氏などがおり、楽天の三木谷社長やワタミの渡邉社長、サイバーエージェントの藤田社長も、ほぼこのクラスである。

 昭和の経営者でいうと、松下幸之助氏の存在は今でも大きく、稲盛和夫氏や孫正義氏にも大きな影響を与えている。孫社長がADSL事業を幸之助氏の水道哲学になぞらえていたり、稲盛社長の自伝にも幸之助氏のエピソードが登場する。また、その幸之助氏は、米国工業界の祖であるヘンリー・フォードの著書を繰り返し読み、電気の父であるトーマス・エジソンを畏敬し、パナソニックの研究開発施設にエジソンの銅像を立てている。

 今回のマトリックスでは、稲盛氏や飯田氏の世代からITベンチャー社長まで幅広く掲載している。経営者の自伝というと、成功者の人生が描かれている印象があるかもしれないが、マトリックス右下に位置する本のように少しスピリチュアルなものや、左下のように地球環境問題に深く言及しているものなど、経営者の思想が反映されているものが多い。またベンチャーから安定企業になるにつれて、当初のギラギラした上昇志向が薄れ、社会貢献への言及が増えるのも特徴だと言えるだろう。

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