絵本を読んでくれた肉親のぬくもりが
カンボジアを支援し続ける原動力に(後編)
カンボジア通信〜等身大の国際貢献(6)

(Text by Yori Irisawa/写真提供:社団法人シャンティ国際ボランティア会)
前回に引き続き、シャンティ国際ボランティア会(以下、SVA)の鎌倉幸子さんのインタビューをお届けする。カンボジア難民キャンプで過ごした鎌倉さんの3年間の経験と、私たち誰もが参加できる同会の活動を紹介しよう。
2004年から3年間、鎌倉幸子さんは、プノンペンから北上すること360キロのタイ国境近くにあるバンテイミンチェイという州の難民キャンプで図書館事業に従事することになった。その間、85校の小学校で、図書館員育成研修会の開催、移動図書館、絵本及び紙芝居の出版と配布、州教育局職員の育成などを行ってきた。
この州は、今尚、ポル・ポト派の後見人や元兵士たちが住んでいると言われ、カンボジアの中でもかなり緊張感漂うエリアである。そこではポル・ポト時代に少年兵として洗脳された人と、彼らによって家族を殺された人が共存しているのだ。
「スタッフの中にも、内戦のせいで難民キャンプでの生活を余儀なくされたり、孤児だったりした人がいました。私が赴任していた当時からポル・ポト派の裁判が行われると言われながらも、何も進展がなかったのです。スタッフの一人が『バンテイミンチェイはカンボジアの縮図のようなところ。ポル・ポト派とそうでない人がどうやって共存していくかが課題である』と言っていたのが印象的でした」
バックナンバー
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情操教育の場を提供し続けるラオスの人々(前編)(2009年03月28日)

















