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売り切れゴメン―日常の食事を大切に―

第4回 パックに詰めた日が製造日

2009年05月11日  RSS 

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河岸宏和

「手作りとんかつ 夕方4時に作りました」

 夕方スーパーへ買い物に行くと、特に買うあてが無くても、私は総菜売り場を歩いてしまいます。「今晩何か食べようかな」と思ったり、旬の食材が並んでいるのを見て、「こんな季節になったんだな」と感じたりするのが楽しいのです。

 総菜売り場の中でも、私は特にとんかつなどの揚げ物が大好きなので、「手作りとんかつ 夕方4時に作りました」とPOPに書いてあると思わず買ってしまいそうになります。ただし、その店が信頼できる場合に限ります。

 スーパーの総菜は、対面販売の場合、賞味期限などの表示義務はありません。もちろん製造日、製造時間の表示義務もありません。しかし、POPに「夕方4時に作りました」と表示を行えば、POP表示に対する責任が出てきます。

 そもそも「手作り」の定義とは何でしょう? とんかつ専門店では、注文を受けてから塊の豚肉を切り、小麦粉、卵、パン粉を付けて油で揚げてくれます。ではスーパーで「手作りとんかつ 夕方4時に作りました」と表示する場合、4時の時点で肉の塊から包丁で切る必要があるのか、パン粉などを手で付ける必要があるのか、それとも油で揚げた時間が4時ならいいのか…。

 答えは、「4時にパック詰めしたもの」であれば「手作りとんかつ 夕方4時に作りました」と表示できます。前日に豚肉をカットし、当日の朝からパン粉などを付けて、昼ごろ揚げたとんかつを4時にパック詰めしても、法律上は何も問題がありません。

 「手作り」表示も、どこから「手作り」であるかを定義して義務付けた法律はありません。極端な例では、すでにパン粉などが付いた冷凍とんかつを、店の厨房の自動フライヤーで揚げてパックに詰めたものを「手造り」表示しても何も問題は無いのです。


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