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小宮一慶の「スイスイわかる経済!“数字力”トレーニング」

数字で分かる
世界規模の「デフレスパイラル」の兆候

 今、世界中でデフレスパイラルに陥る可能性があります。そうなると、この大不況の行く末はどうなるのでしょうか? 今回は、世界経済の数字からデフレの兆候を探るとともに、これから予測できる動きを読み解いていきたいと思います。

日本の数字から見るデフレの兆候

 今回は、「世界中がデフレスパイラルに陥る危険性」について話をしたいと思います。

 その前に、デフレスパイラルについて復習してみましょう。

 デフレスパイラルに陥る時には、まず、消費者物価である「最終消費財」の値段が落ちます。すると、今のように景気が悪い時には、価格が下がっても需要はそれほど伸びず、企業の売り上げが落ちます。

 売り上げが落ちるということは、高い確率で利益が減ります。利益が減ると、企業は売上総利益から従業員に給料を払っているわけですから、給料が減ります。

 給料が減ると、消費が減ります。消費が減ると、また商品の価格を下げざるをえなくなり、また、売り上げが減る……という悪循環に陥ります。

 これが、デフレスパイラルでしたね。

 デフレスパイラルの兆候があるかどうか、まずは国内の数字から見ていきましょう。

 月曜日の日本経済新聞(以下、日経新聞)が手元にある方は、「景気指標」の面を開いてください。4段目に「国内企業物価指数」「消費者物価指数」「輸入物価指数」という欄があります。

一番分かりやすいのは「企業物価指数」ですが、2008年の5月は4.9%、6月は5.8%、夏場あたりは7%台の上昇となっています。企業物価が上がっていたんですね。

 しかし、世界的な景気後退と、それに伴う資源価格の下落のため、2008年12月から急激に物価が落ち始めました。

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