このページの本文へ


ライフ

nikkei BPnet

日本の伝統を継ぐ外国人たち


日本酒をゆっくりと味わえる
バーが少ないのはなぜ?

日本酒専門バー「酒BAR よらむ」オーナー ヨラム・オフェルさん(1)

2009年04月28日  RSS  コメント(4件)

ページ: 1 / 2 / 3 / 4 / 5 /

(伝農 浩子=フリーライター)

 冷やで良し、常温で良し、燗で良し、一つのお酒でさまざまな楽しみ方ができる日本酒。そして、食前、食中、食後のどのタイミングにも適した酒がある。しかし、国内の日本酒消費量は低迷。ワインバーなど洋酒の専門店が街に溢れる中で、日本酒が飲める専門店を探すのは難しい。そんな中、イスラエル出身のヨラム・オフェルさんは2000年、日本酒専門のバーをオープンした。そこには、国内外の客がいつも訪れている。

静かな通りにある日本酒バー

 賑やかな烏丸通と御池通の交差点から7〜8分と、京都の中心部ながら静かな通りに「酒BAR よらむ」がある。オーナーは、イスラエル出身のヨラム・オフェルさん。こざっぱりし過ぎの感さえある店構えで、見過ごしてしまいそうだ。細長い店内に入ると、まるで京都町家の玄関庭のように飛び石や行灯が配してあり、その奧に9人ほど座れるカウンターと、いざとなれば4人がけにできるテーブルが置かれている。なんとも贅沢な空間の使い方。

ヨラム・オフェルさん(Yoram Ofer)
HPはこちら

 「贅沢なんじゃなくて、小心者なんですよ。大勢のお客さんが入れるようにしたら、スタッフを雇わなければならなくなります。そうする勇気がなかったから、いかに一人で切り盛りできるような状態にするか、と工夫して」

 元々はこれよりずっと狭い場所を借りるつもりで探したところが、予定より2.5倍ほど広い場所を借りることになり、それなら広さを利用しようとなった。しかし、そこで、席数を増やすのではなくゆったりした空間を作り出したのだ。

 「そうすると、不況が来ても怖くない(笑)。上を見ればきりがなく、どこまでも上を見るといつまで経っても満足しないでしょ。私は下にもあるということを考えて、下に落ちないようにしているんですよ。そうすると小心者の方が良いんです」

 実は一つの店舗を友人とシェアしている。昼はそば打ち職人のとおるさんが「手打 とおる 蕎麦」を、夜はヨラムさんが「酒BAR よらむ」をそれぞれ営業している。

シンプルな店構えなので通り過ぎてしまわないように
[画像のクリックで拡大表示]

ページ: 1 / 2 / 3 / 4 / 5 /

バックナンバー

『壊れ行く国〜なぜ日本は三流国に堕ちたのか』

 掲載した記事を再編集・構成した書籍『壊れ行く国 〜なぜ日本は三流国に堕ちたのか』が出来上がりました。鳩山内閣の誕生から鳩山・小沢両氏の辞任、菅内閣誕生までの政治経済の問題点を4人の論客が鋭く指摘しています。お求めはAmazonもしくは日経BP書店まで。
目次や本文の一部がご覧になれます




厳選アイテムのダイレクトショップ 日経BPセレクション
日経BPインバウンドBizセミナー【第1回】Webセミナーのご案内
Bizアカデミー
Good Doctor Net 21世紀医療フォーラム 良い医者、良い医療を創るプロジェクト
メンタルヘルスとリワーク うつ病治療と復職支援を考える
日経BPビズボード 日経BPデータボード