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現場のボトムアップで品質と売り上げが向上

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技能の伝承を絶やしては会社の将来はない
現場のボトムアップで品質と売り上げが向上(4/6ページ)

2009.04.16

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現場の人材教育により、製品の品質と売り上げが向上する

 力量評価や技能検定といった取り組みによって、現場のボトムアップを図ってきた成果は、06年頃から表れるようになった。顕著なのが品質の改善である。取り組みを始めた03年と比べると、06年には不具合と顧客からのクレームがともに7割も減少した。

 そして品質改善に比例するかのように、06年から売り上げも順調に伸びていった。世界的な好景気の波に十分に乗ることができたのも、現場の人材育成が実を結んだからだと中西社長は考えている。

 「受注増に対応できる現場力が備わったことが一番大きいと思います。また、新規取引先は、初めにわが社の工場を視察に訪れるのですが、その際に現場がボトムアップしていたことで印象が良くなり、受注増につながった面もありますね」

 品質改善などで人材育成の手応えを感じた三益工業では、さらに将来を見据えて、人材育成システムの整備を進めている。

 07年からは、「失敗に学ぼう!!」と題して情報を共有する仕組みを導入した。不具合品が出た際に、その原因と今後の防止策を「ワンポイント・レッスン」という1枚の紙にまとめさせるものだ。

 さらに失敗情報だけでなく、基礎的手順や工夫についても、現場管理者が作業者からヒアリングしてまとめる。作業者が替わっても効率的に作業ができるように、情報が共有されているのである。

「失敗に学ぼう!!」と題した張り紙で、現場の技能者は不具合の原因と今後の防止策を学ぶ

 「共有すべき情報については、ボードに貼り出したり、朝礼で発表したりしています。以前から似たような情報共有はしていたのですが、何よりも『失敗に学ぼう』というネーミングが良かったと思います。みんなが『失敗は隠さなくていいんだ』と理解するようになり、失敗を分析する意識付けができるようになりました」(屋敷品質保証部長)

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