不況下でも子どもたちに
情操教育の場を提供し続けるラオスの人々
(後編)
ラオス通信〜等身大の国際貢献(4)

(Text by Yori Irisawa)
(前回記事はこちら)
声を出して読書ができる“図書館”
「ラオスのこども」のビエンチャン事務所は、日中、常に扉が開放されていて、誰でも自由に出入りできる。公共スペースには読書をしたり、勉強をしたりするための大きな机とその周りには多くの椅子が設置されている。
1982年、同会の共同代表であるチャンタソン・インタヴォンさんが同会の活動を始めた頃、ビエンチャンには、国立図書館と国営書店が一軒ずつしかなく、子どものための本さえもなかったそうだ。地方では、学校とお寺以外に文字は存在しなかった。
ここでは、僧侶が勉強に訪れることもあれば、学校のお昼休み時間に小学生たちが絵本を読みにやってくることもある。特に子どもたちは本を読むことが待ち遠しくてしかたがないようで、毎日、同じ時間に駆け込んでくるのだ。
ラオスの子どもたちの読書スタイルは音読が中心。子どもたちの様子を見ていたら、1つのテーブルを囲んで、何人かの子どもたちがそれぞれに違う本を手に取り、声に出してストーリーを読んでいる。
ほかの子の声が気にならないのかと思うのだが、皆、それぞれの話の世界に集中しており、周囲の声を意にも介していない様子。まるで声を出して読書ができる図書館のようなだと思った。
バックナンバー
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