(伝農 浩子=フリーライター)
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ふだん何気なく使っている食器。ご飯茶碗、魚の皿、小鉢……。食卓に並んだ器は用途によって色も形もバラバラだ。当たり前だと思っていたこの光景は、実は日本独特のもの。オーストラリア人の陶芸家、ユアン・クレイグさんは、「器と料理が対話している」日本にあこがれて来日。食器にこだわり、柳宗悦や濱田庄司らが興した民芸運動の心である「用の美」にこだわり、現代の「用の美」を追求している。
次々と新たな技法に取り組む
民芸運動の提唱者の一人である陶芸家の濱田庄司の愛弟子、島岡達三氏に弟子入りしたオーストラリア人陶芸家のユアン・クレイグさん。まずぶつかったのがロクロの問題だった。
西洋のロクロは反時計回りに回すが、日本のロクロは時計回り。時計回りは日本だけ(関西や九州の一部を除く)だという。そのため、日本のロクロはオーストラリアで学んだクレイグさんにとって逆回しとなった。
「なぜ、日本が時計回りなのかというと、作るときに右手が作品の中に入るためなんです。日本の場合は器の内側が大事。他の国は見える外側が大事だから、右手が外に来る反時計回り」
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