国家公務員制度改革の目玉である『内閣人事局』は、大骨、小骨を抜かれ、ついに背骨まで抜かれようとしている。
背骨とは、来年4月に設置される内閣人事局長の位置付けである。
官僚側についた麻生首相
すなわちこの局長を、官僚組織のトップである官房副長官の上におくか、それとも同格か、あるいは下におくか。局長を政治家にするか、官僚を充てるか。その点をめぐって、霞が関は改革を骨抜きにするため強い抵抗を続けてきた。そして、どうやら麻生太郎首相は官僚側についたようなのだ。
本欄で私は何度なく、日本の官僚組織の弊害は、つまるところすべて“お手盛り人事”に起因することを指摘してきた。それを放置すれば、あらゆる公務員制度改革が見せかけに終わることも警告してきた。
内閣人事局は、その弊害をなくすため省庁の幹部人事を一元的に管理することを目標とする。これには民主党も協議に加わって推進してきた。
ところが麻生首相は、局長人事についてあっさりと霞ヶ関の意向に同調したという。
「局長は政治家でない方がいい。だって恣意的な人事になる恐れがあるじゃないか」(3月23日毎日新聞)
しかし、この発言には根本的な誤りがある。
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