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時代を読む新語辞典ビジネス

「フリーミアム」~基本版は無料、完全版は有料(1/3ページ)

2009.03.17

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(もり・ひろし=新語ウォッチャー)

イラスト:小林商事
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 ウェブ上のサービスに、サービスの基本となる部分を無料で、完全なメニューを有料で提供するビジネスモデルを採用するところが多い。近年このようなビジネスモデルを、英語でフリーミアム(freemium)と呼ぶようになった。フリーとプレミアムを組み合わせた造語だ。これは古典的ビジネスモデルのひとつではあるが、いわゆるWeb2.0以降のネットサービスと親和性が高いため再注目されている。

 新語誕生の現場はブログだった。米国のベンチャーキャピタリスト、フレッド・ウィルソン(Fred Wilson)氏のブログ「A VC」でのことだ。同ブログの2006年3月23日付けのエントリーで、彼は次のように呼びかけた。「基本部分は無料で応用部分が有料となるビジネスモデルに、何か名前は付けられないだろうか?」

 ウィルソン氏が指摘するビジネスモデルとは、おおよそ次のようなものだ。想定しているのはウェブ上のサービス。まずサービス提供者は利用者に対し、基本サービスを無料で提供する。利用者は基本サービスに満足している限り、これをずっと使い続けても構わない。だが利用者がより踏み込んだサービスを求める場合、提供者は利用者から対価を得た上で高度なサービスを提供する、というものだ。

 もちろんこのビジネスモデルは古典的なものだ。例えば剃刀会社ジレット・カンパニー(現在はP&Gのブランド)の創始者であるキング・ジレット(King Gillette)氏は、髭剃りを無料で、替え刃を有料で提供するビジネスモデルを採用して成功を収めた。またシェアウエアでは、機能制限版を無料で、完全版を有料で提供するビジネスモデルを採ることが多い。

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