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~遠近両用コンタクトレンズって、どう?(3)

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ああ!老眼
~遠近両用コンタクトレンズって、どう?(3)(1/3ページ)

5000万人“老眼市場”へのアプローチ

2009.02.25

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 誰でも遅かれ早かれ「老眼」になる。それがぼちぼち始まるのは40代。40代はなんとか我慢するとして、50代ともなれば老眼対策は不可欠だ。日本の人口約1億2800万人のうち、50歳以上の人口は39%の約5000万人(総務省統計局2009年2月1日概算値)。イコール老眼市場と考えてもいいだろう。

 これだけの規模の市場はそうあるものではない。しかも、消費者は間違いなく、ほとんどが大人。とすると、この人たちへのアプローチや提供の方法は、今のままでいいのだろうか。

老眼鏡を使っている人は40%以上

 今までは、コンタクトを取り上げてきたが、老眼といえば、普通はまず老眼鏡を思い浮かべるだろう。さて、いったいどのくらいの人が老眼鏡を使っているのだろうか。

 ロート製薬が2005年に30~60代男女に調査した資料(5ページ目)には、「すでに老眼鏡を使っている」と回答した人は、50代で44.1%、60代では64.5%という数字が出ている。「使ってみたい」という人を合わせると、50代で56.2%、60代では72.8%にもなる。「どちらともいえない」と迷っている人の多くが、今後、加齢と共に「使いたい」にシフトすれば、相当な数字になる。しかも、もっと若い世代も、順次、この中に加わってくるのだ。

 老眼というのは、年齢と共に進行する。なので、一度、老眼鏡を手に入れた人は何度か買い換えることになるだろう。また、おしゃれな人や使い勝手にこだわる人は、何本も手に入れるのではないだろうか。その証拠に、「老眼鏡をいくつ持っているか」という調査もあった。

 2008年にシニアコミュニケーションが行ったアンケートで、「2本以上持っている」人は50代男性で50%、女性は61%、60代男性では70%、女性が76%だった。女性の方が多いというのは、家事などの細かい仕事をするからだろうか。

 この調査では、「買うときにもっとも重視するポイント」も聞いている。それによれば、男性の各年代がもっとも重要としたのは「フィット感」。それに比べて、女性は各年代共に「フレームの形」、つまりデザインで選んでいる。つまり、やはり女性の方が、いかにも老眼鏡というものには、抵抗感があるということだろう。

 そこで、老眼鏡を「読書鏡」や「リーディンググラス」という呼び方をしようという動きがある。しかし、もともと上級者という意味の「シニア」が、高齢者の新しい呼び名として普及すると共に「シニア=高齢者」になったように、名称を変えたところでイメージは変わらないのではないか。

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