(シュピッツナーゲル典子=ユナイテッドフィーチャープレス)
「苦しいときの神頼み」──。日常生活において宗教や神の存在を心のよりどころとするのは万国共通。仕事のことで先が見えない、受験前に心の高ぶりや不安を抑えたい、飛行機恐怖症のため搭乗前に気持ちを静めたい、自分の考えや行動を内省したい、などなど……。暮らしの中で直面する悩みや不安は誰でも持っているはず。
多忙なビジネスパーソンをはじめとする現代人の悩みや思いに対応した「お祈り自動装置」がドイツに登場した。わずか50セント(約60円)で心のオアシスを提供するこの装置、一体どんなものなのか?
64カ国語・300種の教義を提供
Gebetomat(「お祈り自動装置」)は、パスポート用写真販売機にミュージックボックスを備え付けたような見かけだ。開発を手がけたのはドイツ・ベルリン在住のオリバー・ストーム氏。ドイツ語でお祈り(gebet)と自動装置(automat)を組み合わせ、「Gebetomat」と名前をつけた。
装置本体は、ドイツ国内の大手写真自動販売機メーカーFOTOFIXの製品を使用した。わずかな改造だけで大掛かりな工事や設備導入を行うことなく短期間で設置できる。
サイズは、高さ約2メートル、幅約1メートル、深さ85センチ。内部は、約1平方メートルで、いす一脚が設置。大柄の男性が一人ゆっくり座れる。利用者のプライバシーを守るため、出入り口は全面カーテンで仕切った。
お祈りを聞くための操作はこうだ。まず料金プランを選択。内部備え付けのタッチスクリーンモニターを使い、聞きたい言語や宗派を入力する。上部にある2個のスピーカーから教義と音楽が流れ、そのまま傾聴できる。
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