トップ > 松本すみ子の団塊消費動向研究所 > こだわりないものこそ多彩に
中高年向けレンタル市場の可能性

松本すみ子の団塊消費動向研究所ビジネス

こだわりないものこそ多彩に
中高年向けレンタル市場の可能性(1/3ページ)

2009.01.14

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 欲しいけれど、買えない。使いたいけれど、常時使うものでもない。世の中は便利なもので、そういう場合にはレンタルという手段が用意されている。なんでもかんでも、自分が所有しなくていいのだ。最近は、所有はするが、数人で持ち合うシェアリングという方法も生まれている。

 ただ、この生活スタイルは若者には受け入れられやすいようだが、人生経験豊富な中高年、物にこだわりを持つ世代には難しい面もある。しかし、この世代の暮らしぶりをもっと研究すれば、レンタル市場の可能性は広がるのではないか。今回は、レンタル業界を大人の目で眺めてみる。

中高年がイメージするレンタル

 中高年世代が「レンタル」という言葉で思い浮かべるのは、どんなものだろう。個人でいえば、結婚式やお葬式で使う貸し衣装、そのような冠婚葬祭時に親戚が大勢泊まることになって借りる布団、旅先でのレンタカー、海外旅行用スーツケース、そして、家具や衣料を物置代わりに預けられる貸し倉庫……。

 自由時間を得て、昔懐かしい映画や好きな音楽を鑑賞したいと、レンタルビデオ・CDを利用する人も増えている。TSUTAYAは60歳以上を対象にした「シニア割引」を導入して、DVDの旧作ソフトのレンタル料が20~50%割引というサービスを展開している。反応がいいので期間を延長したそうだ。

 この世代になじみが深いものには介護用品がある。介護状態になった親のために用意する電動ベッド、コンパクトトイレ、酸素吸入器などだ。介護保険の適用を受けることができるので、この分野の利用は進んでいる。これを個人で購入しなければならないとしたら、大変な負担。レンタルなしではやっていけない。

 また、リタイアすると地域活動の機会が増える。町内会やマンションの管理組合などでは、イベントや祭を開催したりすることも多い。そのときに使う各種道具や機材は、レンタル用品が活躍している。

 ざっと、こんなところだろうか。やはり、一時的にしか使わない機材や高価な道具がほとんどで、どちらかというと、日常生活とは縁のない緊急時の間に合わせ的要素が多い。だから、レンタルのイメージはあまりいいものではない。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 会員登録 ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー