年末年始のニュースは「年越し派遣村」に独占されたかのようだった。製造業における「派遣切り」に対して、「構造改革と規制緩和がいけなかったのだ」という声が高まっている。しかし、それはあまりに短絡的な議論だ。
「年越し派遣村」の人たちにはこんな支援が行われた
大晦日から日比谷公園に開設された「年越し派遣村」には、500人の失業者が集まった。予想外の人数が集まったために、宿泊スペースが足りなくなった運営サイドは、日比谷公園の近くにある厚生労働省に宿泊先の確保を要求。1月2日から仕事始めの5日午前9時まで、厚生労働省の講堂が開放された。講堂には、「年越し派遣村」から250人が移動してきた。
しかしこのままでは、5日以降の住む場所がない。厚生労働省から協力を要請された東京都は、中央区などと連携して「『年越し派遣村』を訪れている労働者に対する緊急支援」を発表。4カ所の施設を開放することにした。中央区の「京華スクエア」(旧京華小学校体育館)と「十思(じっし)スクエア」(旧十思小学校体育館)、練馬区の「東京都石神井学園用体育館」、大田区の「なぎさ寮」(都の宿泊施設)である。
これらの施設に、厚生労働省の講堂にいた250人が移動してきた。追加で訪れる人もあり、6日のピーク時には307人が入居。居所の確保だけではなく、弁当の提供や毛布の貸与、健康相談・健康診断も行われた。
ただ、4つの施設にはそれぞれ他の市民の利用予約が入っている。取り消せるものは取り消したが、それでも12日までには退去してもらわなければならなかった。期限までに入居者の退去を促すため、次のような緊急支援もあわせて実施された。
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