このページの本文へ


企業・経営

nikkei BPnet

財部誠一の「ビジネス立体思考」


続「派遣切り批判をあえて批判する」

2008年12月25日  RSS 

ページ: 1 / 2 / 3 /

 前回のコラム「派遣切り批判をあえて批判する」がBPnetのサイトに掲載されるやいなや、私のHPにも様々な声が寄せられた。

企業サイドの人々からも反響

 無数の罵詈雑言とともに、いまや物言えぬ立場に追いやられた企業サイドの人々からも少なからぬ反響があった。象徴的なメールをひとつご紹介しておこう。

 「弊社も派遣・期間工の雇用問題に関しては世間からお叱りを頂いておりますが、確かに大胆な決定だったかもしれないと思います。しかし、弊社は数年前の大リストラの記憶が今も皆の胸中にあります。一旦経営危機に陥った企業の苦難と惨めさの記憶がトラウマとなり、弊社は他社以上に不況に対する感応度が高いのかもしれません。

 確かに職を失う多くの人々に対しては同情致します。実際、生産の現場では正規社員も派遣も期間工も関係なく同じ職場の仲間であったことにはかわりなく、今回の雇用打切りに関しても皆心を痛めております。経営としても苦汁の決断だったと思いますし、私もその経営判断は正しいものと信じております。経営判断と弱者救済の話は区別して考えないと日本の企業は皆弱体化してしまうと思います。また弱者救済・支援に関しては企業責任・個人責任・行政の責任が夫々ありますが、弊社も企業として出来ることに関しては十全の取組みをすべく努力したいと思います」

 02年から07年の5年間、日本はいざなぎ景気を超え、戦後最長の経済成長を実現したが、最大の原動力となった自動車産業はいま、危機的な状況に直面している。12月24日付の日経新聞のコラム『自動車クライシス』のなかにこのような記述がある。

 「米調査会社CSMワールドワイドは世界の自動車工場の平均稼働率が来年以降、7割以下に下がると予測する。世界一、二位のゼネラル・モーターズ(GM)とトヨタ自動車の二社分を越す生産能力が余る計算。」

Next:リストラは正社員に及ぶ可能性も

ページ: 1 / 2 / 3 /

バックナンバー

『壊れ行く国〜なぜ日本は三流国に堕ちたのか』

 掲載した記事を再編集・構成した書籍『壊れ行く国 〜なぜ日本は三流国に堕ちたのか』が出来上がりました。鳩山内閣の誕生から鳩山・小沢両氏の辞任、菅内閣誕生までの政治経済の問題点を4人の論客が鋭く指摘しています。お求めはAmazonもしくは日経BP書店まで。
目次や本文の一部がご覧になれます




厳選アイテムのダイレクトショップ 日経BPセレクション
日経BPインバウンドBizセミナー【第1回】Webセミナーのご案内
Bizアカデミー
Good Doctor Net 21世紀医療フォーラム 良い医者、良い医療を創るプロジェクト
メンタルヘルスとリワーク うつ病治療と復職支援を考える
日経BPビズボード 日経BPデータボード