日経マーケット・アクセスが実施した動画サイトの利用に関する調査(*1)では、ネットワークを通じた動画コンテンツ(以下、ネット動画)の視聴が幅広い層に浸透していることが明らかになった。
プライベートな目的でのネット動画サイト/サービスの視聴経験を調べたところ、男性で88.2%、女性では84.0%。29歳以下(*2)では実に95.4%が視聴を経験していた。約1年前の2007年11月に実施した同様の調査では、50歳代で「視聴したことがない」と回答した人が23.6%を占めていたが、今回は17.0%に低下。利用者層が着実に拡大している。
利用経験のあるネット動画サイト/サービスでは、29歳以下から50歳代まで幅広い年代で「YouTube」がトップ。29歳以下では2位に「ニコニコ動画」(2007年11月調査では20歳代の4位)が入り、3位が「Yahoo! 動画」。30歳代と40歳代では2位が「Yahoo! 動画」で3位は「GyaO」、4位が「ニコニコ動画」、5位は「BIGLOBEストリーム」だった(表1)。30歳代、40歳代はともに前回調査では、映画視聴者の間で認知度の高い「GyaO」が2位だったが、今回はポータル的サイトの「Yahoo! 動画」が順位を上げた。
この調査では放送番組コンテンツを活用しているテレビ局系サイトやテレビ向けのサイト「アクトビラ ビデオ」、光ファイバー回線の利用者向けのテレビ用動画サービス「ひかりTV」なども対象としたが、これらの視聴経験者の比率は、いずれも前回調査より若干上昇した程度だった。
各年代で「ほぼ毎日」と「週に2〜6回」が増加
ネット動画を視聴する頻度も、前回2007年10月調査より上昇している。特に29歳以下では「ほぼ毎日」視聴する層が25.5%に上る(図1)。同年代では「1週間に2回以上視聴」している人が半数を超え、「1週間に1回以上」では7割以上に達した。30歳代、40歳代でも「ほぼ毎日」と「週に2〜6回」視聴する層の比率が前回調査より拡大した。図示していないが、1週間あたりの視聴時間では、30歳代と40歳代で「5分未満」の比率が前回調査より5ポイント以上減少し、「10分〜30分未満」と「30分〜1時間未満」が増加した。ネット動画のメディアとしての可能性は、確実に高まっていると言えるだろう。
*1 2008年9月にインターネット上で実施。調査結果の詳細は報告書「ネット動画ビジネス市場調査 2009」に掲載。
*2 「29歳以下」の回答者の内訳は20歳代が95.6%、19歳以下が4.4%だった。

