(もり・ひろし=新語ウォッチャー)

イラスト:小林商事
最近米国を中心にグリーンカラー(green collar)という言葉が普及しつつある。代替エネルギーやリサイクルなどの環境産業に従事する労働者を表す言葉だ。実はこのような労働形態が、米国の雇用政策やエネルギー政策において重要な鍵を握っているという。また国際的には「働きがいのある人間らしい仕事」を推進する意味でグリーンカラーに注目する動きもある。
グリーンカラーは、ブルーカラーなどを真似た表現だ。ブルーカラー(blue collar)とは直訳で青襟のこと。青い作業着を着るイメージから、肉体労働者を意味する。また派生語のホワイトカラー(white collar)とは白襟のこと。白いワイシャツを着るイメージから事務職を意味する。これらを真似た表現にはグレーカラー(技術系労働者)などもある。日本にも、ノンフィクション作家の山根一眞氏が命名したメタルカラー(創造的な工業技術者)という言葉がある。
この表現に、環境問題の象徴であるグリーンを当てはめる試みは古くからあった。一説には石油危機の渦中にあった1970年代、すでにグリーンカラーという表現を用いた人がいたという。当初は農業従事者などを指す場合もあったが、近年では主に環境産業の従事者を指す言葉として普及しつつある。
さてグリーンカラーとされる労働者には、環境に関連するあらゆる「業種」の従事者が含まれる。例えば代替エネルギー(風力発電やバイオ燃料など)、リサイクルやリユース(産業廃棄物の再資源化など)、省エネルギー(環境対応住宅やハイブリッドカーなど)、環境保護(水質保全など)、教育・研究・支援(大学や非営利組織など)といった業種がこれにあたる。





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