毎日新聞は「裏もとらず」活字にしたのか?
もともと新聞やテレビの報道を全面的に信じるタイプではない。にもかかわらず、元厚生事務次官殺傷事件のネットにかかわる報道には「おい!大丈夫か」になってしまう。
その代表が毎日新聞の「誤報」である。
容疑者が出頭したこともあって、いまや忘れさられようとしているが、これこそ「おい!大丈夫か」の典型だろう。毎日新聞が11月19日朝刊で「ネットに犯行示唆?(27面 14版 東京)」の四段抜き見出しで「事件の約6時間前に、インターネットの『フリー百科事典・ウィキペディア』に犯行を示唆する書き込みが会ったことが分かった(同)」と報じた件ある。
ネットでも話題になったので、ご存じの方も多いだろう。要は協定世界時(UTC)を日本標準時(JST)と間違え、「約6時間前」と記事にしてしまったのである(参照 「ウィキペディアで犯行示唆」 恥ずかしい大誤報を毎日新聞が謝罪 JCASTニュース11月19日)。かなり批判されたようなので「打落水狗」はしたくないが、いくら「?マーク付」とはいえ「恥ずかしい大誤報」と指弾されても当然だろう。
もっとも、協定世界時(UTC)を日本標準時(JST)と間違えたこと自体を、笑う気にはなれない。なにしろ我が現場でも、「このタイムスタンプおかしくない?」と騒ぎ「UTCでしょ、まったくもぉ」と冷たい視線を浴びた経験がある(自分のことです)それを考えれば、まさしく「他山の石」に違いない。
いい訳ではないが、生活時間とパソコンのローカルタイムに加え、サーバーの設定タイム──わかっているつもりでも往々にして勘違いは起きる。
しかし、間違いが起きるのと、そのまま記事にして紙面に載せるのは大違いだ。いくら記者が「これは特ダネ」と思っても、チェック機能が働くのが新聞だろう。編集長や校閲担当者が「裏はとったか?」とする筈である。
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