11月11日、参議院で田母神俊雄前航空幕僚長、つまり、元航空自衛隊のトップの参考人招致が行われた。

 僕は直接国会に行ったわけではないので、議事録を読んだだけなのだが、このやりとりを見て非常に歯がゆい思いがした。

 与野党が田母神さんの意見を「聞く」という感じで、野党からの田母神さんに対する突っ込みや、それに対して田母神さんが躊躇(ちゅうちょ)し、たじろぐ様子が全くなかったからだ。

「日本は被害者」など持論を展開

 田母神前航空幕僚長は、アパグループの懸賞論文に応募し、それが最高位に選ばれた。

 最高位に選ばれてホームページに発表され、新聞・テレビの防衛庁担当記者に配布され、問題になった。

 田母神さんは論文の中で、「あの戦争は侵略戦争ではない。日本は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれたのであり、日本はむしろ被害者なのだ」と主張し、太平洋戦争についても、「アメリカによって罠にかけられた」と持論を展開した。

 第二次大戦に対する政府の歴史認識を根本から覆す主張であることが大きな問題となり、田母神さんは更迭された。懲戒免職にはならず、定年退職扱いで、退職金も受け取った。