このページの本文へ


ライフ

nikkei BPnet

Web制作現場の“非常識”


オバマ陣営がネットを勝因にできた理由

2008年11月12日  RSS  コメント(1件)

ページ: 1 / 2 / 3 / 4 / 5 /

ネットの戦いの勝利を投票に結びつけたオバマ陣営

 米大統領選挙は、結局オバマ候補が勝利した。その勝因の一つに「ネット」をあげる意見は多い。もっとも「ほかの国の選挙に騒ぎすぎ」という気もするし、「マケイン完敗!オバマの驚くべきインターネット活用術(DIAMMOND online ビジネスモデルの破壊者たち)」には戸惑いも残る。

 ただ、データ的にはオバマ陣営の大勝利──「ネットの戦いでは」圧倒的な勝利だったのは間違いない。

 techPresidentというサイトによれば、FacebookでもMySpaceでも、オバマ陣営はマケイン陣営を大きく引き離している。また、YouTube viewsで約4倍の差がついたのも、いわゆる「オバマ・ガールズ」効果だけではないだろう。

 かといって「オバマ氏の勝利 ネット選挙時代の本格到来か(産経ニュース 11.8)」とされると「ちょっと待って」となってしまう。

 Web屋風情がいうものナンだが「選挙は当選してこそ」である。どんなにネットで話題になっても、投票行動に結びつかなければ意味がない。

 たしかに、オバマ陣営ではFacebookで「オバマ’08」アプリケーションを提供したり、Twitterの専用ホームフェースブック風のサイトなど、web2.0系の双方向ツールを用意した。しかし、あえていえば「それはWeb屋やシステム屋なら誰でも思いつきそうな」発想だ。

 考えるべきは、それらのツールで当選という目的を「達成した」か「できなかった」かである。

 その視点でみれば、オンラインでの小口献金を中心に「オバマ陣営の9月の選挙資金、152億円突破で過去最高(YOMIURI ONLINE 10月20日)」は成果だろう。また「オバマ氏は18〜29歳でマケイン氏の倍以上の支持を得た(YOMIURI ONLINE 11月5日)」や「今回初めて投票した人のうち72%はオバマ氏を支持(asahi.com 11月5日)」も成果の一つともいえなくもない。そして、なによりも「当選」という最終目的を達成した。

 それを「活用術」とか「ネット選挙」とするには少し抵抗がある。

 なんといっても「ツールの利用、オンライン献金、活動への参加、投票」は、情報へのアクセスとはレベルが違う。ユーザーの行動意欲を喚起し、行動を組織しなければ実現できない。オバマ陣営は、それに成功した。

 いわば「情報から行動へ」とユーザーを向かわせた原動力──そこに「ネット」で圧勝できた秘密がありそうだ。

Next:マケイン陣営が公式サイトで犯した決定的失敗

ページ: 1 / 2 / 3 / 4 / 5 /

バックナンバー

『壊れ行く国〜なぜ日本は三流国に堕ちたのか』

 掲載した記事を再編集・構成した書籍『壊れ行く国 〜なぜ日本は三流国に堕ちたのか』が出来上がりました。鳩山内閣の誕生から鳩山・小沢両氏の辞任、菅内閣誕生までの政治経済の問題点を4人の論客が鋭く指摘しています。お求めはAmazonもしくは日経BP書店まで。
目次や本文の一部がご覧になれます




厳選アイテムのダイレクトショップ 日経BPセレクション
日経BPインバウンドBizセミナー【第1回】Webセミナーのご案内
Bizアカデミー
Good Doctor Net 21世紀医療フォーラム 良い医者、良い医療を創るプロジェクト
メンタルヘルスとリワーク うつ病治療と復職支援を考える
日経BPビズボード 日経BPデータボード