(須藤 慎一=ライター)
ネット広告をクリックしたように見せかけて、広告主や広告代理店から不正に報酬を得ようとする「クリック詐欺」。米Click Forensicsが4500サイトを調べたところ、ウェブ広告誘導ページ閲覧数の16%がクリック詐欺で、そのうち27.6%はボットを利用する手口だったという。
悪人が不当な利益をかすめ取るせいで、自社が支払うネット広告代金が無駄になっている。クリック詐欺の現状を検討してみよう。
ネット広告のクリック詐欺を定期的に調査
ネット広告の調査やランキング付け、監査などを行う米Click Forensicsは、2008年10月23日、今年の第3四半期におけるネット広告詐欺の調査結果を発表した(英文)。
現在のウェブ広告は(主に検索連動型)、広告をクリックした閲覧者の数(回数)に応じて広告主が費用を支払う「クリック型課金広告(PPC広告 Pay-Per-Click Ads.)」が主流だ。広告主が支払った広告費用は、広告を載せて来訪者のクリックを呼び込んだサイトに回る。
サイトの作成者が自らクリックして広告費を得ようとするのが、典型的なクリック詐欺の手口である。もっと手の込んだ手口も多い。この調査では、犯罪となるような詐欺行為だけではなく、広告主の定める規則違反や、広告効果を奪う行為も幅広く「クリック詐欺(Click Flaud)」と呼んでいる。
調査結果を見ていこう。同社は4500社以上の広告主と広告代理店に協力を求めて、PPC広告の閲覧状況を分析し、四半期ごとにクリック詐欺の調査結果を発表している。
調査対象サイトのすべてを総合すると、今期・2008年Q3は、閲覧数の16.0%がクリック詐欺だった。1年分の結果をさかのぼると、2008年Q2は16.2%、2008年Q1は16.3%、2007年Q4は16.6%であった。ここ1年間、クリック詐欺の発生率に大きな変動はない。





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