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化粧品に見る“女”を捨てない団塊女性たち

松本すみ子の団塊消費動向研究所ビジネス

「一度ファンになると長い」は本当か
化粧品に見る“女”を捨てない団塊女性たち(1/4ページ)

2008.10.30

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 アメリカ発の金融危機、株価の下落による景気の悪化、円高による利益の目減りなど、9月以降は一転していい話がなくなった。今後は、個人の家計や生活にまで、この影響がじわじわと忍び寄ってくるというのが、大方の見方。この時期、うかつに売れ筋などを語ると、状況判断ができていないと叱られそうな気もする。

 しかし、そんな中でも、新聞・雑誌・テレビでは新商品が紹介され、巷では商品やサービスの話題があふれている。そして、周りにはそういったものへの好奇心旺盛な人たちが相変わらずいる。今回は、不景気の影の中にもちらほら垣間見えるヒットの芽を探ってみた。

「人生は90年」時代の女性たち

 誰が言ったのか、「あの大変な戦争の時にも、女性たちは何かというところころと笑い、それが日本の社会を救った」という言葉を聞いたことがある。昔に比べれば、愛嬌のある女性は減ったようだが、外国へ行って帰ってくると、やはり日本人の柔らかさや愛想のよさにはほっとすることがある。

 いまの日本でころころとよく笑う女性といえば、50代、60代のいわゆる中高年女性ではないだろうか。寿命が延びたことで、いまや女性にとって「人生は90年」の時代。50代、60代はまだまだ十分若い。多くは主婦として家庭を中心に生きてきたから、子育てや家事から解放されたことの反動で、ますます元気だ。

 一方で、60年も生きてきたので、何年かの周期で景気、不景気が来るらしいということも知っている。オイルショックには2度出会った。今度で3度目になりそうだったが、金融危機のおかげで原油の価格が大幅に下がって、そうならなかった。

 団塊女性は華のバブルも、バブル後の不況も知っている。バブル時は30代の女盛りだった。大いに消費生活を楽しんだ。でも、家は高くて買えなかった。バブルは長く続かず、失われた10年などといわれた時代が来た。しかし、生活や人の心はむしろ落ちついた。家も買えた。

 物事にはいい面と悪い面がある。いい時期と悪い時期も交互にやってくる。それは当然で、暮れない昼はないし、明けない夜はない。男性陣が眉間に皺を寄せて、その度に深刻になるのを見ながら、「そのうち、いいこともあるわよ」と思ってきた。そう思えるのが、年齢を重ねたよさだ。

 今後当分、こうした女性たちの人口比率は高いままだ。であれば、この女性たちを相手にしたビジネスが面白くならないはずがない。なのに、多くの中高年女性が思っている。「買いたいのに、買うようなものがない。買いにくい」。これからはシニア女性の気持ちをつかんだマーケットが、特に大切になる。

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