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猪瀬直樹の「眼からウロコ」


挑戦しつづける世界的な建築家、安藤忠雄

小宇宙を生む緑、建築をぬける風、自然との共生を表現

2008年10月21日  RSS 

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 建築家の安藤忠雄さんは、東京都を変えるために闘う仲間だ。2007年6月末、僕が副知事になってまずとりかかったのは、安藤さんが提唱した「海の森」プロジェクトの視察だった。

 「海の森」プロジェクトは、お台場の先にあるゴミの島に、皇居と同じ大きさの森をつくってしまう計画。もちろん、安藤さんの名は前から知っていたが、そういうユニークなアイデアを出した安藤さんという人物に興味を持つようになった。

瀬戸内海に浮かぶ直島で見た地中に埋められた美術館

 安藤さんの作品を見るために、07年夏、瀬戸内海に浮かぶ香川県・直島を訪れた。高松港から高速艇で約30分。直島には、安藤さん設計の建物がたくさんある。

 1992年に「ベネッセハウスミュージアム」がオープンして話題になっていたのは知っていた。実際に見に行くと、美術館とホテルが一体になっている。美術館からホテルへは、専用ケーブルカーで100メートルほど移動する。ホテルの建物は、土に半分埋まっている設計。部屋から瀬戸内海を一望することができる。

 同じ発想で2004年に建てられた「地中美術館」も直島の名所だ。建物が地中に埋められた美術館である。そのほかに、古い家屋を改修してアート作品にした「家プロジェクト」も興味深かった。

 安藤さんとはゆっくり対談してみたいと思っていたところ、07年10月27日にケーブルテレビで安藤さんと対談する機会を得たので、いろいろと語り合うことができた。

 知らない人は驚くだろうが、安藤さんは元プロボクサーである。フェザー級の「4回戦ボーイ」として戦績も悪くなかった。

 あるとき、ファイティング原田がジムに練習に来た。ものすごいラッシュの才能を目の当たりにした安藤さんは、ボクシングをやめて向いているものを探すことにした。それが建築だったのである。

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