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定年後の就労はもはや切実な団塊世代

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大卒退職金、10年で800万円の目減り
定年後の就労はもはや切実な団塊世代(1/3ページ)

2008.10.15

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 アメリカ発の金融破綻・経済不況という不安要素に加えて、これから定年を迎える人たちに、さらに追い討ちをかけるようなデータが先日発表された。それは、大卒の退職金が5年間で400万円も少なくなったというニュースである。

 退職金は、多くの人が第2の人生の生活資金として最も当てにしているもの。それが目減りしたというニュースは、団塊世代だけでなく、その後に続く世代にも大きな関心を持って読まれたのではないだろうか。

 今回は、退職金はなぜ減ったのか、リタイア世代はそれにどのように反応するのか、定年後の生き方にどのような影響を与えるのかを考えてみたい。

勤続35年以上では277万円減少

 退職金が年々減っているという記事は大きいものではなかったが、ほとんどの新聞やニュースサイトに掲載されたので、関心をもって目にした人は多いだろう。大筋このような内容だった。 厚生労働省は、この10月に「平成20年就労条件総合調査結果」を発表した。それによれば、平成19年(2007)における大卒(管理・事務・技術職)で勤続20年以上の人の退職金は平均2075万円(同調査 第25・26表)、前回の平成15年調査時より424万円減少した。

 ちなみに、高卒でも、管理・事務・技術職で471万減の1690万円、現業職で188万円減の1159万円と、どちらも大きく減少した。また、退職給付制度を持つ企業も平成15年(2003)の86.7%から85.3%と、わずかだが減少している。

 ただし、上記の退職金の額は勤続20年以上のすべての人を対象にしたもの。団塊世代は永年勤続が多いと思われるので、もう少し長い勤続年数で見る必要がある。そこで、勤続30~34年を見てみると1875万円、勤続35年以上では2335万円となっていた。

 平成15年の時点では、勤続30~34年大卒者が平均2510万円、勤続35年以上では2612万円だった。ということは、この5年間で、30~34年勤務者では635万円、35年以上勤務者では277万円も少なくなったことになる。なんといっても、30~34年勤務の大卒者の退職金が635万円も目減りしたことには驚くしかない。

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