マレーシア〜免税効果でハイブリッド車が人気

 マレーシア政府は、2000cc未満のハイブリッド車および電気自動車の輸入税と物品税の全額免除制度を2013年12月31日まで延長した。これにより、ホンダのインサイト、トヨタのプリウスやレクサスCT 200hなどのハイブリッドモデルの販売台数が著しく増加した。

 とはいえ、自動車メーカーは、自動車の技術について一般の人々を教育し、また、自動車の保守費用についての消費者の懸念を払しょくするためにさらに努力し、消費者の関心を得るためにより魅力的なモデルを導入する必要がある。

ベトナム〜道路事情にあったピックアップ車が成長を支える

 好ましくない状況に直面していたにもかかわらず、2011年におけるベトナムの自動車総販売台数は前年比僅か2%の減少にとどまり、11万113台となった。ベトナム政府は、輸入車の制限、自動車の個人所有の制限など、数々の政策を実施している。

 特に政府による自動車関連の政策が不安定であるなど市場では不確実性が高まっており、ベトナムにおける自動車の総販売台数は、2011年から2018年の年平均成長率(CAGR)が1%にとどまり、2018年は11万7961台になると予想している。

 燃費の良さ、また、小型の方がベトナムの道路事情に適していることから、特に2000CC以下クラスの乗用車の需要が増えるであろう。

 ピックアップトラックのセグメントは、安定した経済発展、また、ベトナムの道路事情や消費者の予算に適していることを要因に、2011年から2018年の年平均成長率(CAGR)4.5 %で引き続き着実に成長することが見込まれる。

 このようにASEANの自動車市場には多大な機会が存在する。このため、自動車メーカーはASEAN地域を見過ごすべきではない。

(分析は、ヴィジャエンドラ・ラオ=フロスト&サリバン)

ヴィジャエンドラ・ラオ

フロスト&サリバンのアジア太平洋地域 自動車・交通部門リサーチマネージャー。自動車業界での8年以上にわたる経験を有する。パワートレインおよび代替パワートレイン技術に強みを持ち、アジア太平洋地域における自動車産業のマーケット調査、市場予測およびプロジェクトマネージメントを担当。


フロスト&サリバン

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