自分の提案が否定されたときこそチャンス
「前向き思考」が脳にいいことは分かっています。しかし、あまりにうまくいかないことが続くと、なかなかそれができなくなってしまいます。だからどうしても、「俺はツイていない」などと思いがちです。でも、それはあなたが特別にツイていない、というわけではないのです。
そんな状況でも、前向きに考えることができるかどうかで、脳に大きな影響が出て、そのあとの生き方を決めてしまうのです。
多くの成功者は、危機的な状況ですら、うまく脳を切り換え、前向き思考にしているのです。会社が倒産しても、「この経験を活かして新しいビジネスをやるチャンスだ」と考えることができる人が、最後は成功を手にしています。それくらいの前向き思考ができないと、ビッグチャンスは訪れないということでしょう。

自分の提案やアイデアを周囲がすぐに受け入れてくれることは、少ないものです。
私自身も大学病院で研究をしているときに、回りで私の研究を理解してくれる人はほとんどいませんでした。ところが私が大学病院を辞めて、7年くらい経って、私が開発をしていたその器械が実用化され、いろいろな研究機関で使われるようになりました。本当は周囲から受け入れられないような研究をしているときこそ、大きなチャンスだったと気が付くべきだったのです。
仕事でもまったく同じでしょう。回りが否定するような提案ができたとすれば、それはビッグチャンスと言えるでしょう。というのは、人の脳というのは、自分の過去の経験でしか、価値判断ができないのです。新しいものを拒否的に考えることで、自分を守ることができるからです。
ということは、あなたも普段、他人の価値判断を否定的にとらえやすいということです。自分だけを認めさせようとはしますが、それだけではダメなのです。他人のユニークな考えを受け入れる回路が脳にできていなければ、新しい情報も生きてきません。脳のすばらしいところは、常に脳の中の神経回路の配線を変えられることです。
経験があり実績があると、それだけで多くの仕事ができてしまうので、どうしてもそのできあがった脳の回路に頼ってしまいます。しかし、そうなってしまうと脳の進歩が停止してしまいます。自分がそうなっていないかどうかは、他人の新しい提案やアイデアを素直に受け入れられるかどうかなのです。

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