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お手軽な「ヨガ」のココにご用心

2006年02月20日

 インド発祥のヨガは、米国ハリウッドでエアロビクスに代わるものとして流行し、日本にも上陸してきた。筋力トレーニングの要素を組み入れた「パワーヨガ」や、室温38〜40℃くらいの部屋で汗をたっぷりかく「ホットヨガ」など、今やバリエーションも増え、多くの人が手軽に楽しむようになってきている。



 ところが、こうしたヨガ・ブームの一方で、「ヨガが原因で、筋肉に炎症を起こしたり、ねんざしてしまう人が増えている」とKIZUカイロプラクティックの木津直昭氏は指摘する。せっかく体のためにと思ってやったヨガで、逆に体を害してしまうというのは、一体どういうことなのだろうか?



ストレッチ効果で背骨のゆがみを矯正



 基本的にヨガは、呼吸を整えた状態で、ポーズ(姿態)をゆっくりとした動作で取るものだ。特別な用具や場所の必要もなく、運動能力にあまり自信がない人でも手軽にできるといったメリットがある。



 ヨガで注目されている健康効果は、まず体の筋肉をほどよく伸ばす“ストレッチ”効果だ。ストレッチをすることにより、適度に筋肉がついたり、ダイエット効果も期待できる。上級者向けの難しいポーズもあるが、初心者向けの簡単で、それでいて効果的なポーズも紹介されてきている。



 さらにヨガのストレッチ効果として、木津氏は、「姿勢の悪さを矯正し、体の“ゆがみ”を取る」を挙げる。



 木津氏によると、重いカバンをいつも決まった側の肩にかけて歩くなどといった日常動作が積み重なって、我々の体は少しずつゆがんできているという。“ゆがみ”とは、背骨が左右や前後に偏ってしまうことをいう。



 ヨガによるストレッチでは、このゆがみを矯正できるという。ストレッチにより、普段伸ばしていない筋肉を伸ばすことで、体のゆがみが取れるのだ。しかし、関節や筋肉の限界を超えるほど、無理に体を伸ばしてしまうと、関節炎などの障害が起きてしまうから注意が必要だ。



 さらに木津氏によれば、ゆがみをいっそう強くしてしまうようなヨガをしている人もいるという。例えば、体が右にゆがんでいる人の場合、本来ならば体を左側に曲げるようにしてゆがみを矯正するべきなのだが、その逆、つまり「さらに体を右に曲げてしまう」というものだ。



 こういった事態を避けるために、「ヨガをやる前には、自分の体が左右のどちらの方向にゆがんでいるかを調べる必要がある」と木津氏は強調する。



ヨガも運動の一種だということを忘れずに



 自分の体が左右どちらにゆがんでいるのかについては、体重を支えるメインの足、いわゆる「軸足」が左右どちらなのかを調べることで簡単に分かるという(参考記事:運動系ダイエットの“誤解”)。また、前後方向のゆがみについては、立ち姿を鏡などで写して横から見ると分かりやすい。この場合、骨盤が前に突き出たような、体が弓なりになっている人が多いそうだ。



 体全体のゆがみは、左右のゆがみと弓なり具合が合わさったものとなる。ヨガでは、このゆがみを矯正するような方向でのストレッチが大切だ。



 また、くれぐれも忘れてならないのは、ヨガも運動の一種だということ。関節や筋肉などに痛みや炎症がある人は、「ヨガをする前に、専門医を受診するべきだ」と木津氏は注意を促す。そのためのチェックポイントを、木津氏は以下のように挙げる。



表 ヨガを行なう前のチェックポイント



 これらの項目のうち、1つでも当てはまるものがあるようならば、筋骨格系の機能障害がある可能性があるという。



 もし、筋肉や関節に炎症などがあるときにヨガを行なえば、その周囲の関節や筋肉に過大な負担がかかり、さらに炎症部分などが広がってしまうこともあるという。木津氏は「上級者と呼ばれる人であっても、これらの機能障害を無視してヨガをやれば、症状が悪化する可能性もある」としている。



(田村 嘉麿=健康サイト編集)



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