このページの本文へ
ここから本文です

塗ってもしっかり浸透する最新コラーゲン (06/02/23)

2006年02月10日

 コラーゲンは“美肌のもと”というイメージがあるが、肌に限らず、骨、関節、腱(けん)などの重要な構成要素となっている。このように体を支えるたんぱく質であるコラーゲンは、3000個ものアミノ酸が連結し、さらに3本の鎖が絡み合うような構造をしている。



 コラーゲンは、そのままでは腸で吸収されないため、消化の過程では小さく分解される。そこで、コラーゲンをあらかじめ細かくほどいて、吸収率を高める試みが従来からなされてきた。そして、ついにアミノ酸が三つだけ連なった「トリペプチド」という、最小の基本単位に分解する技術が登場した。「トリ」とは「3」の意味だ。



 ゼライス中央研究所所長の酒井康夫氏によれば、コラーゲンのアミノ酸の連結には特徴がある。それは、三つ目ごとに必ず“グリシン”というアミノ酸があることだ。この部分の連結を切る酵素でコラーゲンを細かくしていくと、最終的に、グリシン一つとほかのアミノ酸二つが連なったトリペプチドになるという。



 これはコラーゲンの基本単位といえるもので、最も吸収されやすい形だ。さらに、「トリペプチドになれば、動物からとったコラーゲンも人のものと全く変わらないので、アレルギーの心配もない」と酒井氏は話す。



皮膚のコラーゲンとヒアルロン酸の産生を高める



 コラーゲントリペプチドは吸収効率が高いので、サプリメントとして補えば、肌への効果は確かだとされる。さらに、そのサイズの小ささから、塗っても肌にしっかり浸透することが分かっているという。



 従来の常識では、「コラーゲンそのものは肌に浸透しない」とされていた。何しろアミノ酸が約3000個も連なっているので、肌の角質を通り抜けることができないからだ。とはいえ、コラーゲン配合の化粧品はこれまでも人気があった。この理由は、肌表面を覆い、いわば“ラップ効果”によって保湿してくれることは期待できるからだ。



図 肌の弾力を増すコラーゲントリペプチド

 一方、「コラーゲントリペプチドは、細胞レベルの研究で、皮膚の真皮にある線維芽細胞のコラーゲン産生と保湿成分のヒアルロン酸の産生を増やすことが分かってきた。肌表面での保湿だけではなく、肌内面の保湿力をアップさせることが期待できる」と酒井氏は説明する。



 実際に、トリペプチドタイプのコラーゲン配合化粧品を使用すると、4週間後には肌の弾力がアップしたというデータも出ている(図)。塗れば確実に肌に働きかけてくれるので、肌が大切という人にお勧めだ。のむタイプと併用するとさらにいいかも知れない。



(日経ヘルス編集部)



記事トップにもどる






■「nikkeibp.jp健康」2月16日号:その他の最新記事
・健康プラスα:コレステロールを下げ便秘も防ぐ「こんにゃく」
・健康プラスα:男性型脱毛症に初の内服薬、その実力は?
・健康プラスα:スペシャル】肌だけじゃない、骨再生にも期待のコラーゲン
・健康注意報:「大豆イソフラボン」の過剰摂取に警鐘
・日本の医療ウラ・オモテ:生き延びるには医療機関も「良いサービス」が必要
・目の健康講座:近視が強い人に朗報!の最新治療法
・漢方早わかり:「黄連」を含む漢方で口内炎を治す

ここから下は、関連記事一覧などです。画面先頭に戻る ホームページへ戻る

記事検索 オプション

SPECIAL

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る