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近視が強い人に朗報!の最新治療法

2006年02月09日

 今では近視を治す方法として、眼鏡、コンタクトレンズに始まり、オルソケラトロジー(参考記事:寝ている間に近視を治す「オルソケラトロジー」)、手術――までさまざまあります。最近では、数多くある手術の中でも、“レーシック(LASIK)”(参考記事:近視手術の“レーシック”は医師と十分に相談を)が治療効果や安全性の点から最も普及しつつあります。



 しかしながら、“角膜”という黒目を削って薄くする手術のため、たくさん削る必要のある強度近視や、もともと角膜の厚みが少ない症例では手術が出来ませんでした。このような症例に対してとりわけ有効なのが、“有水晶体眼内レンズ(Phakic IOL)”です。今回は、最新の屈折矯正手術である“有水晶体眼内レンズ(Phakic IOL)”について解説したいと思います。



どういった手術なの?



 術前にレーザー光線を使って、虹彩に小さな穴を開けます。これは術後に目の中の水の流れが悪化して、眼圧が上がらないようにするために行います。



 術当日はまず局所麻酔を行ってから、「強角膜」という白目と黒目の間を切開し、そこから虹彩の上に生体適合性の高いレンズを挿入します。その後、切開部分を縫合して終了です。手術自体にかかる時間は約20〜30分で、痛みはほとんどありません。



誰でも手術が受けられるの?



 現在広く普及している“レーシック”(参考記事:近視手術の“レーシック”は医師と十分に相談を)では、近視が強い人、角膜厚が少ない人、ドライアイやアレルギー性結膜炎がひどい人――は、手術の恩恵を受けることが出来ませんでした。一方、“有水晶体眼内レンズ(Phakic IOL)”は、そのような人でも手術を受けることが可能です。



 それでも、近視の進行している20歳未満の人、白内障(参考記事:40代ビジネスマンでも3割近くが「白内障」)、緑内障(参考記事:40歳以上の28人に1人は“正常眼圧緑内障”)、ぶどう膜炎などの目の病気がある人、妊娠中の人、前房(虹彩と角膜の間)の深さが不十分な人――などは適応外になります。術前検査をきちんと受けて医師に確認しましょう。



どれくらい見えるようになるの?



 近視が強い人でも、概ね視力が1.0近くまで見えるようになります。また、術翌日からすぐに視界がクリアに感じ、見え方の質も大変良好です。



レーシックとの比較は?



 現状では、手術費用がやや高く、手技が比較的複雑であり、実施する施設がごく限られているなどの課題があります。ただ、角膜(黒目)の組織を傷つけないために、光学的な特性において有利であると考えられています。



 例えば、レーシック後にまれに起こる周辺部の見えにくさもなく、術後の見え方も非常にクリアです。また、万一術後に問題が生じた場合でも、レーシックでは削った角膜を元に戻すことはできませんが、有水晶体眼内レンズでは取り替えることが可能です。これは“有水晶体眼内レンズ”の特筆すべき点です。患者さんの立場からも、「元に戻る」という選択肢があることで、より安心して手術を受けることができるのではないのでしょうか?



本当に安全なの?



 ごくまれに起こる合併症として、眼圧が上がったり、炎症が長引いたり、白内障が進行することがあります。そして、最新の術式であるが故、長期予後も十分には確立されていません。医師の説明を十分受け、きちんと理解された上で手術を計画するようにしましょう。それでも強度近視の方にとっては、可逆性がある(レンズ交換が可能)優れた術式であり、将来的にはレーシックと同様に普及していくと期待されています。





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