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肌だけじゃない、骨再生にも期待のコラーゲン (06/02/16)

2006年02月09日

 「コラーゲン」と聞くと、“美肌のもと”というイメージが浮かぶ人は少なくないだろう。確かに、コラーゲンたっぷりのフカヒレや手羽先を食べた翌日は、肌がふっくらするのを実感したりする。



 実際、肌の弾力を保つのに、コラーゲンは欠かせない存在だ。この理由は、肌の奥、真皮は主にコラーゲンでできていて、それにより弾力が保たれているからだ。



 そもそも、コラーゲンは体を支えるたんぱく質だが、何と体全体のコラーゲンの40%が肌にあるとされる。しかし、肌以外にもコラーゲンでできている組織は多い。骨も関節も腱(けん)も血管壁も目も歯も、コラーゲンが重要な構成要素となっている。例えば骨と腱には体全体のコラーゲンの15%があるが、水とカルシウム(ハイドロキシアパタイト)を除くと、骨の80〜90%はコラーゲンでできているのだ。



 このように、肌や骨、関節などの健康維持に必要なコラーゲンだが、実は年齢とともに減少し、劣化することが知られている。



正常なコラーゲン量は25歳を境に急速に減りだす



図1 年齢とともに減少、劣化するコラーゲン

 東京農工大学名誉教授の藤本大三郎氏によれば、体内のコラーゲンは、健康な状態では網目のような線維構造を作り、組織の構造や柔軟性を保つ役割をしている。ところが、紫外線の影響や「糖化」と呼ばれる変性により、「分解」や「架橋」という劣化が起きるという。



 若い間は、コラーゲンが劣化しても、正常な新コラーゲンと入れ替わる代謝がスムーズに行われる。しかし、「25歳ぐらいを境に、劣化したコラーゲンが処理しきれずに残る。結果的に正常なコラーゲンの割合が減り、50歳では、20代前半の人の4分の1になる」と藤本氏は話す(図1)。



 ショッキングな数字だが、「コラーゲンの入れ替えには、古くなったコラーゲンが一掃されたうえで、新たに産生されたコラーゲンと置き換わる必要がある。しかし、年齢とともにこの両方が衰えてしまう」と藤本氏は続ける。つまり、作られる量が減る一方で、古いコラーゲンは居座ったままの状態というわけだ。



 こうしたコラーゲンの劣化を防ぐためには、新鮮なコラーゲンを積極的に補って、代謝を促してあげることも大切だ。「正常なコラーゲンの代謝を促すためには、1日数グラムのコラーゲンを摂取する必要がある。肉などのたんぱく質を多く食べる人ならば食事からの摂取で足りるが、20代後半以降の人や、若い人でもダイエットで栄養不足状態の人は、食べ物やサプリメントで積極的に補うといいのでは」と藤本氏はアドバイスしている。



トリペプチド高含有のサプリは骨再生にも効果!?



 最近は、アミノ酸が三つだけ連なった「トリペプチド」という最小単位にまでコラーゲンを分解し、吸収効率を高めた、トリペプチド含有のサプリメントも登場している。



 ⇒ 「塗ってもしっかり浸透する最新コラーゲン」のページへ



図2 新たなコラーゲン合成を高めるトリペプチド

 実際、ラットにコラーゲンを与え、皮膚での新たなコラーゲン産生量を調べた研究では、トリペプチドを含有するコラーゲンを与えた場合が一番高く、ほかのタイプのコラーゲンやアミノ酸をしのぐという結果が報告されている(図2)。



 また、吸収効率のよいコラーゲントリペプチドは、肌だけでなく、骨を再生したり、強くする働きなども期待できるようだ。女子サッカーチーム、日テレ・ベレーザのチームドクター、福島一雅氏は「手術後の選手に、回復を早めることを期待してコラーゲントリペプチドを薦めている」と話す。骨折の手術後、レントゲン写真を撮ったところ、1週間後に骨の再生開始が確認できた選手もいるという。



 金沢医科大学助手の鶴岡直樹氏も、「細胞レベルの研究では、骨を作る骨芽細胞にコラーゲントリペプチドを加えると、コラーゲン産生が高まる」と話す。コラーゲン合成がトリペプチドで活性化されたためと考えられる。



 「コラーゲントリペプチドは、吸収効率が良いためか、のんで1週間ほどで肌や関節への効果を実感する人も多い」とゼライス中央研究所所長の酒井康夫氏はいう。なお、コラーゲンにはアレルゲンが含まれる恐れがあるが、トリペプチドの単位まで分解されると、動物のものも人のものも同じ構造になる。このため、「アレルギーの心配もない」(酒井氏)のもメリットだ。



(日経ヘルス編集部)



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